ふと、新世界と〓がって

崎山 蒼志【著】

新潮社（2025/01発売）

• サイズ 46判／ページ数 144p／高さ 20cm
• 商品コード 9784103560616
• NDC分類 767.8
• Cコード C0095

出版社内容情報

空想とも現実とも分からない世界に、ふと迷い込む日々。初のエッセイ集。コンビニで落としたワイヤレスイヤホンは亜空間へと旅立ってしまった、自動車学校の練習コースはゲームステージだった、自分の中から急に出てくる不思議な音を追いかけて――。歌詞のワードセンスに定評のあるシンガー・ソングライターが日常生活の一瞬を切り取った純度１００％のショート・ショート日記。全25篇。

内容説明

特別書き下ろし「霧に包まれる街を見て」を含む２５篇を収録。コンビニで落としたワイヤレスイヤホンは亜空間へと旅立ってしまった、自動車学校の練習コースはゲームステージだった、自分の中から急に出てくる不思議な音を追いかけて―。純度１００％のショート・ショート日記。注目のシンガー・ソングライターの「ちょっと不思議」な日常生活。初の著書となるエッセイ集。

目次

さようならワイヤレスイヤホン
財布とチューバ
ふたつの駅にまつわる体験
家の中の暗闇の先に
へその緒の街で待ち合わせ
新幹線の走行音について
見ず知らず、ダンスホール、大きな鯉を追って
夜の自動車学校
周りの目、逃避行、扉
友人と海
知らない大きな家のような
好きな街、好きな店
自分から発せられる不思議な音
入眠の遊園地
試験管
タイムスリップの缶
ジャングルジムについて
一房の月
ひとつの光
現実が特異な質感を帯びる時
霧に包まれる街を見て
近所の桜並木で
中華街で出会ったマトリョーシカ
心の呼吸

著者等紹介

崎山蒼志［サキヤマソウシ］
２００２年生まれ静岡県浜松市出身。シンガー・ソングライター。２０１８年インターネット番組で注目を集める。１２月にファースト・アルバム『いつかみた国』を１６歳でリリース。２０２１年１月にアルバム『ｆｉｎｄ　ｆｕｓｅ　ｉｎ　ｙｏｕｔｈ』でメジャー・デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[R]

同じいまを生きるあなたに会いたくなるのかなと

2025/03/03

[sun2]

崎山さんの３年間些細な日常の歩みは、子供がしゃがんで物を何か見つけたときのような好奇心のようなものがあって面白かったです。そして、霧に包まれる街を見てが特に心惹かれました。私も絵を描くとき、流れ星が流れてるのをどこかで誰かが心惹かれるようなそんな絵を描きたいと思ってて、霧、夕焼け、少し違えど…なんか勇気をもらえました！

2025/01/23

[zeeen]

著者の繊細で真面目な人柄が垣間見え、言葉を大切にしていることにも好感が持てる。丁寧な文章と少し不思議な世界を愉しめた。

2025/02/13

[n]

今年1月のライブでどっぷりハマってライブ会場で購入。一話ごとが短くて読みやすいので、毎日一個ずつ美味しいお菓子とかを大事に食べる感覚だった…かと思えば急に不思議な話になったりして面白かった！音楽だけじゃなく歌詞も素晴らしい崎山くんの感性をたっぷり味わえた感じ。「一房の月」が一番好き！朝までワイワイ飲んだ後、急に一人で静まり返った部屋に戻って、いま何時なのかわからない頭でぼんやり楽しかったことを思い出すあの空気と、みかんの甘酸っぱさが気持ちよく混ざって美しいです…アニメで見たい。 第二弾も出たら絶対買う！

2025/03/01