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出版社内容情報
誰もが、切なくて愛おしい、きらきらした欠片を持っている──。日向坂46からの卒業を発表した宮田愛萌による、大好きな万葉集から想像を膨らませて執筆した5つの物語とそれを元に撮影した万葉の都・奈良への旅。全開の笑顔からドレスをまとう大人びた表情、本人こだわりの袴姿まで、アイドルとして最後の姿を収めた一冊。
内容説明
小学三年生の希南がバレエ教室の見学で出会ったのは、同い年のカレン。高校生になっても仲の良い二人だったが、カレンの兄・圭と久しぶりに会った希南は、意図的に圭に近づいていく(「ハピネス」)、引っ越しを控えた瞳子が坂道で出会ったのは、猫を撫でる少年だった。猫を通じて縮まる二人の距離。引っ越しの前日、最後に瞳子は少年にあるお願いをする(「坂道の約束」)、恵梨は日本文学科に通う大学生。今までなら絶対話さないタイプの男子・朝紀と、和歌をきっかけに仲良くなる。ところが朝紀を怒らせてしまって(「紅梅色」)。他、全5編。
著者等紹介
宮田愛萌[ミヤタマナモ]
1998年4月28日生まれ、東京都出身。2017年、けやき坂46追加メンバー募集オーディションに合格し、けやき坂46の二期生としてデビュー。2019年2月の日向坂46へのグループ改名後も精力的に活動を続ける。2022年9月にグループから卒業することを発表し、2023年1月いっぱいで活動を終了した。本書が小説デビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とふめん
9
https://www.tohumen.com 元日向坂・宮田愛萌の短編5作 短歌と恋愛。二つ先の心理描写を描いたような、単純に解釈できない感じは女性心理なのか愛萌心理の影響なのか。どれも面白かった。『ハピネス』友達の兄との恋愛『坂道の約束』坂で出会った少年との約束『紅梅色』男のネイル『好きになること』女子同士の恋愛『つなぐ』死期迫る母の妹の日記、その場所を巡る2023/03/05
まなみ
7
読めば読むほど愛萌さんのもつ世界観に魅了され、選ぶ言葉のセンスとユニークさに、こだわりの強さに、心を引きつけられる。愛萌さんのいま持てるものがたくさん詰まってるんだろうなって勝手に思ってしまった。今後も作家さんとしての活動が楽しみ。つなぐと紅梅色が好き。2023/03/16
ハッピー
5
日向坂46を卒業した宮田愛萌さんが万葉集をテーマに描いた連作短編集.奈良県で撮影した愛萌さんの無邪気な姿も良いです!万葉集を知ってたらもっと深く感じることができたかな!?2023/09/17
あるちゃ
5
娘の推しの作品と言うことで娘に勧められました。 ひとことで言うならアイドルの作品と侮るなかれ。 どれもとても雰囲気のある、そして軸のしっかりとした作品と思いました。 『ハピネス』 なんだかんだで幸せになれそうな、そうでないような。 カレンの存在そのものが大切でカレンの恋愛には心が痛まないなら、希南の心はぎりぎり平衡を保っていけるのではないかなあ…。 『坂道の約束』 夢と現の間のようなお話。 割とよくありがちなモチーフではあるのだけど、個性的な世界観がうまくちりばめられてて面白く読めました。 『紅梅色』 読2023/04/01
やま
5
愛萌さんの初小説集。初めてでこんなに豊かに書けるんだ……と感動した。特に良かったのは「紅梅色」。日常のきらめきを感じてとても好きだった。 万葉集に興味を持ったことはなかったし、古典もあまり得意ではないけれど、愛萌さんの万葉集に対する愛情が作品から伝わってきて、少し興味が湧いた。万葉集に関する本も手に取ってみたいと思う。 小説という形を通して、自分の好きなものの魅力を伝えられるのはとても素敵なことだな。読んでよかったです。2023/03/19