出版社内容情報
染めて織る、私の物語を。織り人たちの「業」と「歓び」が紡ぎ出す、新たな感動作。〈桐生の養蚕農家の娘として生まれた芳乃〉と〈東京でトリマーとして働く詩織〉。伝説の織物「山笑う」をめぐり〈昭和〉と〈現代〉、決して交わるはずのなかった、ふたつの運命が、紡ぎ、結ばれていく。母の束縛、家のしがらみ、そして、最愛の人との離別……。抑圧と喪失の「その先」を描く、感涙必至のてしごと大河長編。
内容説明
昭和12年。養蚕農家の娘・芳乃にとって、創作織物はどこまでも自由に心を羽ばたかせる、とっておきの遊びだった。ある日、桐生の有力買継商のもとへ嫁いだことで、その人生は大きく揺れ動き―。一方の現代。母の束縛に苦しむ詩織は、「機織り工房」を唯一の居場所にしていた。ある出来事をきっかけに、その居場所さえ失いかけた詩織は、実家を抜け出し、大規模な手しごと市が開催されるという桐生へと向かうのだが…。詩織の出生の秘密、そして、いわくつきの反物「山笑う」に託された想いとは。交わってはならなかったふたりの人生が折り重なるとき、思いもよらぬ奇跡が訪れる。抑圧と喪失の「その先」を描く、感涙必至の手仕事×家族小説。
著者等紹介
成田名璃子[ナリタナリコ]
1975年青森県生まれ。東京外国語大学卒業。2011年『月だけが、私のしていることを見おろしていた。』が第18回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”を受賞し、作家デビュー。2016年『ベンチウォーマーズ』で第7回高校生が選ぶ天竜文学賞、第12回酒飲み書店員大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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