出版社内容情報
北の大地で風になり、南の海でサメになる。好奇心いっぱいのシーナさんは、今日も地球を東奔西走中! 幻のエッセイ集、待望の文庫化。
椎名誠[シイナマコト]
作家
内容説明
北の大地では風にゴンゴン吠えられ、南の海では大量のサメに遭遇したかと思えば、ジープがズブズブ砂浜に沈んで大騒ぎ。ご近所から西表島、シベリア、パタゴニアなど、地球狭しと東奔西走。見て、触れて、食しては、「やれうれしや」「んなろー」…。便利さと自由の均衡を欠いた文明、父親のあるべき姿、過ぎ去りし日々への郷愁など、その独特の着眼点に思わずニッコリ、鋭い洞察力に深くうならされるエッセイ集。
目次
第1章 怪しい目ざめの午前二時(ぶちぶち海で愛と格闘の日々だった;屋根裏部屋の時間 ほか)
第2章 ハサミよだまれだまりなさい(あそび友達;ボウズ頭の反逆 ほか)
第3章 夕陽に輝く黄金噺(K君のヒミツ;ひとつのケツ論 ほか)
第4章 風雲ハブラシ海苔弁旅(ヨロコビの三段重ね海苔弁当;流氷の海に潜る ほか)
第5章 バカデカ波の午後だった(「やっだあ」の日;モリチャンの話 ほか)
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年、東京都生まれ。作家。写真家。1979年より小説、エッセイ、ルポなどの作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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時代
15
愛する椎名さんのエッセイ。四十代の頃なので約30年前ですな。タイトルのナマコとは勿論シイナマコトの事だが、月を見るってのが月日のメタファで、過ぎし日の事ではないかと勝手に思いを馳せた次第。やっぱり大好きだわ。ガハハ◎2017/02/16
たか。
5
椎名さんが中年の頃のお話。ナマコの 話しは出てこなかった。2017/02/13
ユウ タム
3
相変わらずの安定感あるシーナ節。 ナマコの話はあとがきにしかでてこなかったが、「奇怪冷蔵庫」のセコイ冷蔵庫システム、「看板問答」の日本のへんてこりんな標識や、若い世代とのギャップ語などの第二章が面白かったな。2022/12/08
ふみ乃や文屋
3
微笑ましい日常から「おまーらふざけんなよ、ケッ」的なこと、そして椎名さんと言えば旅と海。シー「ナマコ」トのエキスが詰まった一冊でした。2017/06/20
のげぞう
3
椎名さんが40代位の頃の日常の話と旅した話2017/06/13
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