リリアン

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リリアン

  • 岸 政彦【著】
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  • 新潮社(2021/02発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103507239
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ジャズベーシストの男と、バーで知り合った女。会話のセッションが、大阪の片隅で生きる二人の人生を淡く照らす。哀感溢れる都市小説

内容説明

ひとりで街へ飲みに行くのは、誰もいない浜辺でゆっくりと海に入っていくのに似ている。ある夜、男はその飲み屋で働き始めた女と知り合った。親しくなった二人は、大阪を歩きながら互いの身の上を語り合う。ジャズのこと、街の風景、そして今はもういない人々―親密な会話から浮かび上がる、陰影に満ちた人生。街に生きる人々の語りが響き合う、哀感あふれる都市小説集。

著者等紹介

岸政彦[キシマサヒコ]
1967年生まれ。社会学者・作家。著書に『断片的なものの社会学』(紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

263
大阪で一つ、我孫子で一つ、それなりに年取った二人が始めて逢った、ほんとの 恋の物語。場末の街の大人な二人の囁くような会話に、心の底までしびれるようです。優しく、切なく、消え入りそうな恋心に、泪が思わず湧いてきて、泣きたくなるのさ、この俺も。大阪を舞台にした小説ランキングというものがあれば、トップ10入り間違いなし。大阪人、ジャズファン、リリアン編みを知る世代に特にオススメです。2021/05/20

ちゃちゃ

138
リリアン。心の屈託を編み込むように無心で指を動かす。もはや戻ることのできないあの頃の心の疼き。海の底に沈んだような大阪の場末の街で、寄る辺なく漂う男と女。孤独な魂が引き合うように二人は出会う。「そやねん」「そやな」やわらかい大阪言葉で互いの心を包みこみながら、編み続けるリリアンの紐ように会話の着地点は見えない。そして、気がつけばひとりなのだ…。今作も大阪を舞台に、岸さん独特の哀愁に満ちた世界観が広がる。繋がれそうで繋がれない男と女の孤独や寂寥が、哀切なギターの調べのように、静かな余韻として深く心に響いた。2021/04/20

chiru

120
大阪の街と恋と音楽が、人生を優しく奏でる物語。大阪の場末の街で出会ったジャズべーシストとバーで働く彼女。ふたりは、夜と海が溶け合う一瞬の光のようにはしゃいだり、彼の部屋で抱き合ったり…。気の利いたセリフはないけれど、人を好きになる自然な気持ちが伝わってきて、胸がぎゅってなる。アドリブみたいに目的もなく続く会話に照れ笑いして「今この瞬間が幸せ」だと信じられたらいいな。記憶にそっと残す「」のない会話や、やわらかな大阪弁の言葉がとても好き。様々な糸で編む“リリアン”のように儚い夢が、どうか覚めませんように…★42021/09/29

chimako

114
大阪のどことも知らん、路地が浮かぶ。地元民じゃなければドアを開けるのも躊躇われるディープな店。見たことのあるファミレスもコンビニもあるだろうが、全く違う空気が流れている…と思わせる。大阪弁は優しそうに響くが中部から東日本育ちをやんわりと拒絶しているようだ。「来てもいいけど、よう分からんのとちがう?」と。音楽を生業とする男と子どもを亡くした女が、飲み屋やジャズバーで会話する。男のアパートや万博公園ややっぱりどことも知らん場所でぼそぼそと人の芯に触れる。コード進行のように呼ばれ呼び込まれ丸あるくおさまりたい。2022/04/19

おくちゃん🌹柳緑花紅

113
大阪の片隅、どん詰まりのどんつきの町で出会ったジャズのベーシストとバーの女性。「そうなんや」 「そやな」 「ええなぁ 」優しく切なく交わされる会話。一人は自由で寂しい。二人は嬉しくて不安で幸福で怖い。ジャズの音色。リリアンの思い出。何ともいえない情感が「悲しい色やね」の歌詞と曲を伴って読んでいる私を包む。哀愁に満ちた作品。私の胸の奥の奥が反応する。そして私も彼に話しかける。あのな もっかいリリアンの話して。2021/12/24

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