出版社内容情報
万城目 学[マキメ マナブ]
著・文・その他
内容説明
見た目は普通の高校生、実は吸血鬼。嵐野弓子の試練と冒険の幕が開く!吸血鬼の一族である嵐野家。でも、現代の吸血鬼は人間社会に溶け込んでいて、人の血を吸うなんてもってのほか!嵐野家の一人娘・弓子は親友のヨッちゃんと楽しい高校生活を送っていたが、ある朝突然「Q」というトゲトゲのばけものが出現。弓子が17歳の誕生日を迎えるまでの10日間、人の血を吸わないか監視に来たと言うのだが…。「Q」の秘密、親友の恋の行方、そして大騒動の結末は!?
著者等紹介
万城目学[マキメマナブ]
1976年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。2006年にボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
441
万城目 学は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、🧛♀️脱吸血鬼青春譚でした。設定が著者らしく楽しく読みましたが、もう少しサプライズが欲しかった気がします。 続編もあるでしょうか❓ https://www.shinchosha.co.jp/book/336013/2022/09/18
パトラッシュ
393
現代の若い娘が実は吸血鬼だった話はいくらでもあるが、今回は極めつきに奇想な設定を持ってきた。人の世で安全に生きるための儀式を控えた17歳の弓子は、見届け役である謎の生物「Q」と一緒に暮らす羽目になるのだから。恋や友情の絡むドタバタ喜劇風に始まる物語は、やがて事故に遭って本物の吸血鬼になりかけたのをQに救われたと知ったのを契機に、シリアスな青春ドラマへ一変する。恩のあるQが罰を受けると知った弓子は、何としても阻止しようと一族のアジトへ突撃する。ガラスの靴を履いた少女は大人の階段を上り、本物の勇気を知るのだ。2022/09/25
うっちー
268
吸血鬼と人間との関係が面白かった2022/09/27
はにこ
261
やっぱ万城目先生良いです!前回読んだのはヒトコブラクダ〜だったけど、話の振り幅の凄さよ。。吸血鬼の女の子の冒険。青春具合も程よくて、展開も引きつけられる。弓子とよっちゃんの軽い掛け合いが話をどんどん読ませる。滅茶苦茶キュンでした!←よっちゃん風。マドレーヌ婦人に次ぐお気に入り具合でした。続編希望。2022/10/29
のぶ
235
明るく楽しい万城目ワールドを堪能した。事の始まりは主人公の嵐野弓子が17歳になる10日前の事。弓子の家に突然「Q」なるものが現れて、いきなり謎な展開のまま高校生活に突入し、ある事件をきっかけに怒涛の展開になる。嵐野家は代々、吸血鬼の一族だった。吸血鬼の正体を現すことなく生活しているが、「Q」は弓子の17歳の誕生日を迎えるまでの10日間、人の血を吸わないか監視に来たらしい。あらすじ紹介では本書の面白さは説明できないが、今までの万城目作品にはない要素が詰まっていた。学園ドラマとしても読める作品だった。2022/09/04
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