内容説明
塗師の夫・赤木明登とともに奥能登へ移り住み二十年。夢中の毎日で出会ったモノをめぐるおおらかあっけらかん、でも少し懐かしいエッセイ集。
目次
たべる(お茶のお稽古―ティーポットと湯飲み;まいにち―三谷さんちの木のお皿;はじまりのこと―イバタちゃんの湯飲み ほか)
きる(犬の修行―而今禾のスカート;バスの切符―ヨーガンレールのフェルトバッグ;ズロースのすすめ―肌着 ほか)
すむ(ガラスの「おー。」―辻ちゃんの片口;「掘ル・昇ル」―梯子;うきち―カメリアーノさんの色鉛筆画 ほか)
著者等紹介
赤木智子[アカギトモコ]
1962年、東京生まれ。東京学芸大学特殊教育学科卒業後、現代陶芸を主に扱う「ギャラリー玄海」に勤務。87年、赤木明登氏と結婚。89年、明登氏が漆職人の修業を始めるため、奥能登へ移住。以来一男二女を育てながら、工房のおかみさん業をこなす日々。2005年からは、自身がふだんの生活でつかう食器や衣類などの「もの」を展示・販売する「赤木智子の生活道具店」を全国のギャラリーで開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
野のこ
15
何気なく手にとったら奥能登に住まわれていて(私の夫の田舎が奥能登なので)親近感。「日日是好日」である赤木さんの楽しく素敵な暮らしぶりが詰まってました。何より文章がとても楽しそう!そして可愛らしい♡物に愛情たっぷりなのが伝わってきました。作家さんとフレンドリーなのも素敵。また旦那さんや娘さんのももちゃんもたびたび登場してほっこりしました。旦那さんがトコちゃんと呼ぶところにきゅん。2017/03/24
きりぱい
8
表紙のどっしりした水屋がいい。塗師の夫、家族との奥能登での暮し。塗り物がたくさん紹介されるのかなと思ったら、意外にチラと出るくらいで他の作家ものの器が多い。ティーポットやたっぷりした湯のみ、木の皿など、身の周りの愛して使い込まれている生活道具がとても素敵。話す調子だけがちょっと苦手かな、と時々は思ったりしたのだけど、「ココロの穴 べんとうばこ」にはキュンと来た。うちももうとうにジャンプを買ってくる日はなくなったクチだ。若き日のバイト体験の話「レタス畑」や「珈琲屋さん」もよかった。2012/06/10
taiko
4
「赤木智子の生活道具店」を全国のギャラリーで主催する著者。 現在は奥能登の田舎で暮らし、漆工房のおかみさんをされているとのこと。 この本は、その著者の暮らしまわりのもの、ことを綴るエッセイ。 田舎暮らしなのに、洗練されたおしゃれな雰囲気。 天然生活的な暮らし、と言うのがぴったりな感じです。 センスのいい方は、どこで暮らしても、素敵な暮らしが送れるのだなと思いました。 参考にしたい暮らし方がいくつもあり、何度も読みたくなる本です。 早川ユミさんのスカート、気になります。
春生
3
智子さんは可愛い人だなあと思う。ものに対するだけでなく人に対してもまっすぐ見つめて、好きとなるととことん大事にし愛情を注ぐ人なんだろうなあ。 そんな智子さんの回りにある器などの身の回りの物々はどれもこれもが存在感があっていいな、欲しいと思えるものがたくさんありました。2011/02/11
hitomi
2
智子さんの本、二冊目。お子さん、大きくなったんだなーとか、ワンちゃんのとこでは、ジーンとした。気持ちいい 生活道具に、囲まれて暮らす 最高に幸せですね2015/02/03