ギリシア人の物語〈2〉民主政の成熟と崩壊

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ギリシア人の物語〈2〉民主政の成熟と崩壊

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  • サイズ A5判/ページ数 413p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784103096405
  • NDC分類 231
  • Cコード C0322

出版社内容情報

ギリシア世界はふたつに分断され、ペロポネソス戦争が勃発。誰も望まず始まった戦争は、ギリシアの栄光の終わりの始まりだった――。アテネに栄光をもたらした民主政の最大の敵は?ポピュリズム?だった――。国内の力を結集することで大国ペルシアを打破した民主政アテネ。不世出の指導者ペリクレスの手腕により、エーゲ海の盟主として君臨し、その栄光は絶頂をむかえた。しかし、ペリクレス亡き後、デマゴーグが民衆を煽動するポピュリズムが台頭、アテネはスパルタとの不毛きわまる泥沼の戦争へと突き進んでしまうのだった――。

塩野 七生[シオノ ナナミ]

内容説明

黄金時代を迎えたアテネ。しかし、その崩壊の足音を手繰りよせたのは民主政に巣くうポピュリズムだった―民主政の光と影を描く、待望の第二巻。

目次

第1部 ペリクレス時代(紀元前四六一年から四二九年までの三十三年間)―現代からは、「民主政」(デモクラツィア)が、最も良く機能していたとされている時代(前期(紀元前四六一年から四五一年までの十一年間)
後期(紀元前四五〇年から四二九年までの二十二年間))
第2部 ペリクレス以降(紀元前四二九年から四〇四年までの二十六年間)―「衆愚政」(デマゴジア)と呼ばれ、現代からは「民主政」が機能していなかったとされている時代(前期(紀元前四二九年から四一三年までの十七年間)
後期(紀元前四一二年から四〇四年までの九年間))

著者等紹介

塩野七生[シオノナナミ]
1937年7月7日、東京に生れる。学習院大学文学部哲学科卒業後、63年から68年にかけて、イタリアに遊びつつ学んだ。68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。92年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくみ、一年に一作のペースで執筆。93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。99年、司馬遼太郎賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

390
この巻の前半の主人公はペリクレスである。実質的にはテミストクレスの後を受けて民主政アテネの黄金時代を築いたとされる人物である。彼は実に32年間にわたってストラテゴスに選出され続ける。すなわち、その間ずっとアテネの政治の中枢にいたことになる。後世の史家たちの評価も絶大である。しかし、どうもなんだか今一つ面白味には欠けるのである。天才的な軍略家であり、誰もが思いもよらない将来を見通す政治的センスの持ち主であったテミストクレスと比較するからだろうか。塩野七生氏の熱の入り方も違うような気がするのだが。2021/02/01

starbro

169
塩野七生は『ローマ人の物語』等の主要作品および新作をコンスタントに読んでいる作家です。『ギリシア人の物語』もⅡに突入し、中盤戦に入りました。政治家のルックス重視(タレント候補?)と衆愚政治に陥ると、どんな国も亡びる(自滅?)することを歴史は物語っているんでしょうね?二千年以上経っても、似たような事をやっている人間は何て愚かなのでしょうか?第Ⅲ巻も楽しみにしています。後1年待たないといけませんが・・・ 2017/02/25

優希

113
民主政の黄金時代を迎え、黄金時代であったはずのアテネが突如崩壊していく流れを描いています。その時期わずか25年というのがあまりにも短くて驚かされます。ペリクレスの時代からペロボネソス戦争の結末までの時代。様々な文明が花開く中での崩壊はあまりにも虚しい。ただ、その繁栄も崩壊の全てを支えていたのはやはり民主政であるのですよね。ギリシアはわずかな期間の中で成功と破滅を迎えるという皮肉を演じていたように見えてなりません。2017/02/11

まちゃ

110
民主政アテネの繁栄と衰退。2500年前のギリシア世界の出来事が塩野さんの知識や経験で補われ、相関関係と流れが分かりやすい物語としてまとめられています。面白かったです。 「アテネの民主政には、市民の義務である兵役により兵士の数を増やす意図があった。」民主政が現実的な課題解決の手段としての一面を持っていたことは興味深かったです。/第一部ペリクレス時代「民主政が機能した時代」、第二部ペリクレス以降「衆愚政の時代」2017/04/21

ハイク

106
Ⅱ巻ではペルシャに勝利したアテネとスパルタは約50年間平和となった。そしてぺリクレスの指導によりアテネは繁栄した。しかしその後アテネはデロス同盟の盟主として、スパルタはペロポネソス同盟の盟主として覇権を争ったのである。争いは27年間も続き最終的にアテネは無条件降伏をしたのである。アテネは繁栄した「民主政」から「寡頭政」に変化し、ギリシャの覇権国家から転落したのである。著者は最後に「人間にとって最大の敵は・・・自分自身なのである」「アテネ人は・・・自滅したのであった」と。この言葉が印象的であった。 2018/01/23

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