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サヴァイヴ

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103052531
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

他人の勝利のために犠牲になる喜びも、常に追われる勝者の絶望も、きっと誰にも理解できない。ペダルをまわし続ける、俺たち以外には―。日本・フランス・ポルトガルを走り抜け、瞬間の駆け引きが交錯する。ゴールの先に、スピードの果てに、彼らは何を失い何を得るのか。

著者等紹介

近藤史恵[コンドウフミエ]
1969年大阪生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年、『凍える島』で、第4回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。2008年には、『サクリファイス』で、第10回大藪春彦賞を受賞し、同作は第5回本屋大賞第2位にも選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

599
シリーズ第3弾。今回は6つの作品から成る短篇集。最後の「トウラーダ」だけは第2巻の『エデン』以降の時間を描くが、他はすべてそれ以前の物語。主人公も巻頭と巻末の1篇は白石誓だが、他は伊庭、赤城(作中には石尾も登場する)であり、それぞれが一人称で語っていくという形式をとっている。この作品の成功もまた圧倒的なまでのリアリティ(それはレースの臨場感でもあり、選手たちの心理的な葛藤においても)に拠るのであり、それは語りの上手さによって支えられているだろう。また、いずれの1篇も哀感を伴っていることも今作の特徴である。2024/06/11

hiro

552
サクリファイスシリーズ第3作。ヨーロッパに渡った誓、オッジに残った誓の同期伊庭、オッジの元エース石尾とアシスト赤城の短編集。誓はヨーロッパでも相変わらず素直な日本人という感じのまま。やはり面白いのは、サクリファイス以前の石尾と赤城の3作品だった。SSで既読だったけれど、改めて続けて読むと、石尾の赤城に対する言葉使いが、先輩に対する話し方から、エースとしての話し方に変化していくことが改めてわかるし、石尾がロードレースで目指していたものがわかるような気がした。今後の誓の活躍も読みたいので、続編を期待する。2011/11/20

射手座の天使あきちゃん

532
う~ん、短編集でしたか? 随所に男の美学が溢れてました、特に石尾のストイックかつ、どこか「とぼけた」天然ぷりに心揺さぶられました(笑) 悪くないです、悪くないけど「サクリファイス」、「エデン」と読んでいないと繋がらないかもです! <(^_^; 2012/02/09

zero1

517
シリーズ第三弾の短編集を再読。チカにチームメートの悲報が。薬物とスポーツの闇は深い。「スピードの果て」は今まで脇役だった伊庭の視点。事故を目撃し精神的にダメージが。世界選手権の日本代表として戦えるのか?「プロトンの中の孤独」「レミング」「ゴールよりももっと遠く」は赤城の目から見た石尾とのエピソードで「サクリファイス」以前の話。こうした話があるとシリーズが立体的になる。ポルトガルに移ったチカは闘牛を見て体調を崩す「トウラーダ」。ここでもドーピングが出てくる。次は「キアズマ」。ツール・ド・フランスは遠い?2019/03/16

修一朗

485
石尾,赤城に再会です。6つの短編の内,3つの赤城の話がたまらない。自分の才能の限界を理解しつつ,でも自転車が好きで,チームの役割を果たすことで居場所を確保していく。諦観してて,すごくいいやつ。やっぱり自分は人が描かれている話のほうが好きだ。シリーズ3作読んだおかげでロードレースについてもだいぶわかった気にはなったけど,今回もドーピングといやがらせが登場。過酷なのに狭い世界だからこそ,を感じる。マイベストスリー,①プロトンの~(最高!)②レミング③ゴールより~ 赤城ばなしが独占,完全に人で選んでるなぁ…2014/08/22

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