- ホーム
- > 和書
- > 児童
- > 創作絵本
- > 民話・神話・古典絵本
出版社内容情報
シカのリーダー〈片耳〉に愛犬を殺された少年和宏。憎しみに燃えて〈片耳〉を追うが、森で嵐にあい凍死するところを、救われた。 小学校低学年~小学校中学年
内容説明
シカの群れをひきいる大シカは、“片耳の大シカ”とよばれ、村の猟師たちみんながつけねらう、最強の獲物です。“片耳”を倒すことのできる猟師こそ、村一番の猟師なのだ!―そう信じる吉助・和宏親子と猟師仲間の次郎吉は、その日も、競って山へ入っていきました。めざすシカの群れと出会い、四匹の猟犬は勇かんに戦いをいどみますが、“片耳”のするどい角にかかっては、ひとたまりもありません!おりから、急変した山の天気は、暗黒の空から強風と雷雨をたたきつけ、こおりつくような寒さが三人をおそいます。ようやく洞穴にもぐりこんだ三人は、暗闇になれてきた目で、まわりを見まわしました。「ああーっ!」洞穴のおくに、ギラギラした目がいくつも光っているのです!…屋久島の大自然を背景に、肩を寄せあって生きぬく動物たちの生態を、共感をもってえがいた作品です。