内容説明
ほとんど戒厳令下の祖国を守るため、不眠不休の戦いが続く。さらに大統領側近に奥深く潜り込んだ敵の工作員は、ついにライアン暗殺の実行命令を受けとった。エボラ・ウイルスに脅かされる合衆国軍隊に、インドと中国から密かな支援をとり付け、圧倒的な兵力を誇るイスラム連合共和国を倒す力はあるのか。息詰まる戦闘場面、惜しみなく紹介される数数の新兵器―待望の完結編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
橋川桂
13
怒濤の風呂敷畳みで一気に大団円。 あんまりアメリカ万歳が鼻につくのと、クライマックスの100ページかそこら費やしての戦闘シーンが、「こういう技術とこういう兵器を使ってこうしたよ」であるすぎる感（ライアンがホワイトハウスで報告を待ってるだけなのはしょうがないとして、ディグスにもうちょっと見せ場をやっても良かったのでは）はあるものの、この巻だけ見ればまあまあ面白かったのかな。2019/05/12
ねりわさび
13
かつて何度も映画化されたライアンの活躍の日々。その後日談が小説内の端々で語られ、郷愁めいた懐かしみさえ覚えた。電話帳のように分厚くとも、冗長な飽きはほぼ感じられない長編でした2018/07/31
武蔵野きつね
9
イスラム連合はウイルスで合衆国を攻撃し、スリーパーエージェントで大統領を狙い、合衆国の行動を抑えてサウジアラビアに進行する。嵐の中で力を発揮する男、ライアン大統領が取った指揮とは？傑作中の傑作。2021/03/21
hiyu
5
全体を通してみると結構現実世界とオーバーラップしているという点はあるような気もする。最後はアメリカらしい終わり方のようかな。2017/08/23
コージ
3
ジャック・ライアン・シリーズはこの後もずっと続くが「合衆国崩壊」はジャック・ライアンという男の集大成と言える作品だと思う。過去のライアンの作品の後日談が多く語られジャック・ライアンファンとしてはワクワクしてしまう。大統領になって最初はぎこちなかったTV演説も④では非常にカッコいい‼。サウジアラビアに侵攻しようとするエボラ・ウイルステロの首謀国イランを倒す為に派遣された合衆国兵士を鼓舞するライアンの言葉は兵士ならずとも痺れてしまう。TV中継中、首謀者ダリアイの自宅を生放送で爆撃するラストも、してやったり‼。2019/11/20
