内容説明
米軍嘉手納基地は緊張の極に達していた。中国が占領する久米島から飛来するJ‐8とSu‐27フランカー。非戦闘員の引き揚げ作業中の大惨事。ついに勃発した日中海戦。そして、中国は小型の核を爆発させ、ついに最終的なメッセージを送ってきた。決断を迫られたターナー大統領は、切り札のベンダー中将に手紙を託し、北京に特派した…。全面核戦争を目前に控えた息詰まる駆引きと終幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
179
面白かった。が、反対の人が多そうだ。これはホワイトハウスの中が舞台で戦場ではない。女大統領の成長を見守るシリーズの1巻だったのだ。日中戦争は背景に過ぎず、アメリカの立場を鮮明にすると言うラストで終わる。タイトルにつられて軍事スリラーみたいのを想像すると肩透かしとなるだろう。absintheは宮廷劇、政治劇、陰謀劇が大好きで、腹黒い官僚閣僚魑魅魍魎がうごめく世界を喜んで読む。期待と全然違ったが、これは面白い。伏線を投げっぱなしで回収してないところが沢山あるが。2019/11/01
蝉丸 智丸
2
空中戦は少な目にしてホワイトハウスの描写を増やすことで大作にしたかったんだろうけど、如何せん外交描写が突拍子無さすぎ。嘉手納基地をメインの舞台にすれば良かったのに。2013/03/06
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