内容説明
ボストンの老舗の紅茶会社テンプルトン・ティー社。その女社長ミネルバ・テンプルトンの80歳の誕生日に、16年前、従兄のトラビスとの結婚を反対され、喧嘩別れ同然にミネルバのもとを去っていった孫娘のデリラが帰ってきた。引退するミネルバの後継者の座を目指し、かつて愛しあっていたトラビスとデリラは激しく競いあう。ボストンの名門一家を舞台に描く、危険な愛と野望のドラマ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麻琴
1
発売直後に親が持ってた本を読んだことがあり、最近急に思い出して中古で購入した。ボストンの老舗の紅茶会社の女社長である祖母の後継者をめぐる争いと過去の様々な愛憎渦巻く出来事を描いた長編。現在と複数の過去を話が行き来するので読みにくい。一族の先祖の話も一族の呪いというか因縁を語る為に繰り返し出てくるのでより複雑。先祖の霊まで出てくるのは基本好きじゃないけど、この程度なら何とか。メインの孫世代、その親世代、そして祖母の世代、先祖とそのどれもが常に近親相姦が絡んでドロドロしてて凄まじい。→(下巻感想に続く)2015/10/27