出版社内容情報
「幽霊屋敷」を巡る怪しげな噂の真相を探る高校新聞『コア』のメンバーが手にした特ダネとは? 痛快でちょっとほろ苦い成長物語。
幽霊屋敷と噂されるルドロウ邸に不気味な貼り紙が出現した。敷地内で死体が発見されると町は恐怖のどん底に……。でも何だかおかしい。真相究明に立ち上がった高校新聞のメンバーは「悪と闘う高齢者軍団」やポーランドの民主化運動を知るカフェ店主、そして皮肉屋ジャーナリストに支えられ、腐敗した大人たちに立ち向かう。青春小説の名手による痛快でちょっとほろ苦い成長物語。
内容説明
幽霊屋敷と噂されるルドロウ邸に不気味な貼り紙が出現した。敷地内で死体が発見されると町は恐怖のどん底に…。でも何だかおかしい。真相究明に立ち上がった高校新聞のメンバーは「悪と戦う高齢者軍団」やポーランドの民主化運動を知るカフェ店主、そして皮肉屋ジャーナリストに支えられ、腐敗した大人たちに立ち向かう。YA小説の名手による痛快でちょっとほろ苦い成長物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
16
幽霊屋敷で発見された死体。怪しげな噂に恐怖する街の中で事件の真相究明のため腐敗した大人たちに立ち向かう高校新聞のメンバーたち。表紙から想像される通りに気軽に読める海外のYAモノとしても面白いし、高校の新聞とはいえジャーナリズムにかかる圧力を現実のそれと対比させながら描いているのも良かった。正義を貫くために力ではなくペンを用いる。真実を知らしめる。全ての人間に考えるための材料を与える。昨今では茶化されることが多いけれどジャーナリズムって本来は賛美されるべきなんだよなと改めて思う。2017/02/20
スプリント
6
父のような記者になりたいと思う主人公の気持ちとは裏腹に思うようにいかない現実に揺れる心情が丁寧に描かれているので物語に引きこまれます。周囲の人々の人間関係も登場人物が多いのにしっかり書き分けれていてサブエピソードも含めて満足できる作品でした。2015/12/23
ヴィオラ
4
あらすじの「悪と戦う高齢者軍団」というワード(のみ)に惹かれて購入(^_^;)…いや、期待したような話じゃなかったけど、なかなか楽しかった(^_^)なんだろう?普段あまり読まないタイプの「気持ちが良い」読後感。非常にローカルな舞台で、起こる事件も小さなものなんだけど、「嘘や権力や悪と、力でなくペン戦う」という話は普遍的で大きなテーマ。ペンが凶器になり得る事もちゃんと書いてあって、バランス感覚の優れた作家さんみたいです。2012/07/28
teramati-marutamati
3
新聞記者を目指す直向きなヒルディのパワーが素晴らしかった.細川智栄子氏による伯爵令嬢に,アランという新聞王がいたのを思い出しました.或いは大和和紀氏のはいからさんが通るの青江さんも思い出しました.2013/07/11
wang
3
タイトルや表紙から軽いジュブナイルを想像していたがなかなか骨太なドラマ。高校新聞の少女記者が、町の出来事を取材していくなか大きな陰謀と立ち向かうことになり成長するドラマがある。が彼女の成長ドラマだけではなく「報道」するものの姿勢やフェアな取材方法など鋭い切り口で描かれてて日本のマスコミ関係者も少しはこの女子高生の姿勢を学んで欲しいほどだ。ただの理想論に終わることなく、学園新聞に圧力がかかったときの現実などもしっかりある。読みやすくもあり、読み応えもある。2012/10/04
-
- 電子書籍
- キー入力がみるみる速くなる タイピング…
-
- 和書
- 木の言葉 - 詩集