出版社内容情報
この優しい出会いは小さな幸せのはじまりだ。百合は大好きだった夫と別れ傷心の一人暮らしを始めるが、門司港で妙に賑うコンビニを発見する。舞人はかつてヒーローになりたかった。自分を見失う彼の元に突如訪れた「テンダネス着ぐるみ」任務。その背後にはとあるコンビニ店員との過去から今に繋がる熱い友情があった。報われるばかりの人生でなくとも手にすることができる小さな幸せがここにある。温かなコンビニ物語第四弾。
内容説明
百合は大好きだった夫と別れ傷心の一人暮らしを始めるが、門司港で妙に賑うコンビニを発見する。舞人はかつてヒーローになりたかった。自分を見失う彼の元に突如訪れた「テンダネス着ぐるみ」任務。その背後にはとあるコンビニ店員との過去から今に繋がる熱い友情があった。報われるばかりの人生でなくとも手にすることができる小さな幸せがここにある。温かなコンビニ物語第四弾。
著者等紹介
町田そのこ[マチダソノコ]
1980(昭和55)年生れ。2016(平成28)年「カメルーンの青い魚」で「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞。翌年、同作を含むデビュー作『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』を刊行。’21(令和3)年『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
280
『どうなってるんだ、門司港。キャラが立ちすぎているひとばかりじゃないか』。そんな言葉を体現する『コンビニ店長』志波三彦が相変わらずの人気の中に登場するこの作品。そこには、シリーズ初めての試みである〈前編〉〈後編〉仕様の作品を含む三つの物語が描かれていました。リアル世界に本当にあるかのように描かれる『テンダネス』の魅力が未だ翳らないこの作品。そんな背景の上に、主人公二人の読ませてくれる物語が展開するこの作品。あっという間に読み終えてしまう物語の中に、独特な世界観に浸れる時間の喜びを感じた、そんな作品でした。2025/03/07
旅するランナー
199
「アール·パカッション(ばり面白かよー)」。シリアスな方向に進むと思いきや、着ぐるみヒーローをめぐる、爆笑&感動の神回。笑いと涙が止まらない。そして、ついに長男登場。より節操のない展開を期待させます。2025/03/21
のぶ
193
シリーズの第四弾だけど前作からしばらく経ちましたね。相変わらずの緩さが良い。今回のメインは兄弟ではなく、全くの新キャラが2人の3短編と少し物足りない。それでも、緩さの中に人生の悩みが混じり合う話は沁みつつも読み易いもので、特にヒーローの方は後半が良い。両方共に親が絡んでくるのも町田そのこさんらしさがあり、百合の方の親はなかなかの胸糞だった。プロローグとエピローグで前作と恐らく次作を繋いでいくので、まだまだこの話は続いていくのだろう。文庫書き下ろしだけど、そろそろ店長や兄弟の濃い話が欲しいかな。2024/12/28
やっちゃん
181
前作から間があいても登場人物のキャラが強くてすぐに馴染む。ヒーロー志望の若者のあまりの清々しさにおじさんは泣きそうになったよ。いやあ面白い、これは是非とも朝ドラにしてほしいですね。見せ場が牛丼屋ってのが最高! あー 心に愛がなければ スーパーヒーローじゃないのさ🎵2025/04/15
しんごろ
176
百合の話も良かったけど、舞人と恋斗の話がめちゃくちゃいい。ちょっとしたボタンの掛け違い。でもわかりあえば、ただの友情だったのが、“真”が加わり真の友情となり、かけがいのない親友になっていく。この二人は、歳を重ねても、遠くに離れても、いつまでも親友でいると思う。このシリーズでは、今作が一番好きかも。ウルウルしながら読んじゃった。しかも、兄貴の一彦が登場。何が謎めいた男だ。次作は一彦の登場する場面が多くなるかもしれないのかな。次作も気長に待ちますよ。2025/03/16
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