内容説明
大正浪漫の趣ただよう街を歩いては「不思議」を拾う探偵たちがいた。美青年ながら女性を怖れる木下は、女学生の依頼で、開かずの間の調査へ。他人に無関心な小山田は、唯一心を開く私娼の許へ通うライバルの問題に巻き込まれ…。蔓延る謎をランプに集める彼らだが、最近、不思議が減っているらしい。同業者の出現か!?―「所長」に選ばれし者たちがプライドをかけて挑む探偵物語!
著者等紹介
小松エメル[コマツエメル]
1984(昭和59)年東京都生れ。國學院大学文学部史学科卒業。母方にトルコ人の祖父を持つ。2008(平成20)年、ジャイブ小説大賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雅
49
『不思議』を集める探偵事務所。不思議そのものよりも、登場人物にスポットが当たっているような感じ。人間関係を掴んできてからじわじわと面白くなってきた。2020/04/25
信兵衛
29
「銀座ともしび探偵社」の続編。冒頭から本格的に“不思議”な出来事を描いたという印象です。2020/04/06
ちげー
15
銀座ともしび探偵社の続編。 更に探偵達の過去が描かれていて、楽しかった。 所長の話も出て来て。面白い。 ランプの話し方が面白くて、色々考えさせてくれる。続編あるなら読みたいな。2023/06/06
Norico
15
銀座ともしび探偵社2作目。彰くんの話は切ない。鴉の正体もよく分からないし、ランプの狙いも謎のまま。所長の目的もただみんなに会いたかったというだけじゃないんだろうな2021/02/07
きたさん
15
幕末物でよく名前を耳にする気がする作家さんというイメージがあり、その作品群を見るにこの人の世界観がとても大好きだと思うのだけれどなぜか文章が読みづらく挫折してばかり、という実体験のもと、なら大正の世を舞台にするこれならいけるんじゃ、と思って手に取った作品。結構一作目の話が出てくるシリーズ2作目だと途中で知りましたが、なんとか読了。読み進めるほど読みやすくなってきたイメージ。「不思議」が世間にはびこるという空気感、世界観はやっぱり好きみたいでした。2020/03/20
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