出版社内容情報
“天の星の代替わり”に巻き込まれた若だんなは、なんと赤ん坊に戻ってしまった。大慌ての長崎屋の妖たち。だが、小さくなっても頭脳は同じ! 赤子姿で、やんちゃな五歳の姿で、たくましい十二歳の姿で、若だんなは次々と事件を解決していく。おまけに、ずいぶんと体の調子もいいようで……。そして、もういちど成長していった先に待っていたものとは? やさしさに包まれるシリーズ第20弾。
内容説明
“天の星の代替わり”に巻き込まれた若だんなは、なんと赤ん坊に戻ってしまった。大慌ての長崎屋の妖たち。だが、小さくなっても頭脳は同じ!赤子姿で、やんちゃな五歳の姿で、たくましい十二歳の姿で、若だんなは次々と事件を解決していく。おまけに、ずいぶんと体の調子もいいようで…。そして、もういちど成長していった先に待っていたものとは?やさしさに包まれるシリーズ第20弾。
著者等紹介
畠中恵[ハタケナカメグミ]
高知県生れ、名古屋育ち。名古屋造形芸術短期大学卒。漫画家アシスタント、書店員を経て漫画家デビュー。その後、都筑道夫の小説講座に通って作家を目指し、『しゃばけ』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。また2016(平成28)年、「しゃばけ」シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
98
たろうぼっちゃんが可愛くて可愛くて。こういう展開もあったのかと安心したのに、咳が聞こえてくると、なんともやるせないねぇ。このしゃばけシリーズが始まった頃の雰囲気の持つ楽しさは、物語の中心にいる人の年齢によるものもあるんだろうな。幼馴染もでてきて懐かしさにおもわず微笑んだが…、このシリーズの若い娘たちは本当に乱暴が犯罪級だし、癇癪がすごすぎて読む気が失せたところもあった。 「われ、いい子だったの」と、今回は家鳴りが言っていたな😊2024/11/30
bura
93
「われは一回凄く悪い子になってみたかったの」今回は天の星の代替わりの性で赤子となってしまった一太郎の話。赤ん坊となったが若だんなはかなりの早さで大きくなっていく。病弱の身体は元気になっており、野山を走り友達を作り、盛り場を妖達と遊び回り、健康でちょっと乱暴な日々を過ごしていく。生まれ変わった様な幼い若だんなだがいつものように様々な事件を解決していく。そんな20作目の五話の連作短編。しゃばけシリーズの中でも夢の様な展開で楽しめた。最終話に若だんなの仲間達に対する思いが込められていてぐっと泣けてくる。2024/04/10
優希
54
ひょんなことから赤ん坊になってしまった若だんな。元気に成長していく様子が生き生きとしていただけに、結局元の若だんなに戻ってしまったときは切なくなりました。でも、やりたくてもやれなかったことが色々できて良かったね。2024/03/23
sin
52
今回も段ごとに物語が進み最後に各段の繋がりを明らかにして終わると云う形は変わらないが、なぜだか違和感を感じてしまった。勿論、本作は時代劇の体を成したファンタシーであることは理解しているので、その時代らしからぬ言動や振る舞いにもどうこう言うことではないが、いくら人外の妖かしが絡むからといって、このゆるさは看過できない。最後に定命の若だんなは床に伏せることでサザエさんの様ないつもと変わらずと云うループに入ると云うのだろうか?なんだか若だんなの前向きなもういちどの決心が物語の足踏みに感じてしまう。2024/05/31
けやき
48
しゃばけシリーズも20作目。今回の若だんなは「天の星の代替わり」に巻き込まれ赤ん坊に戻ってしまいます。ただし身体が丈夫になります。やったぜ、若だんな。その後、どうなったかは読んでからのお楽しみ。今回も堪能しました。2023/12/04