新潮文庫
美麗島プリズム紀行―きらめく台湾

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101425610
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

のんびりだけど、ちょっとやかましくて、熱くて篤い人々――。私たちのよき隣人を訪ねて、人気作家が「麗しの島」の東西南北を歩く紀行エッセイ第2集。「日本人」として米軍の爆撃を受けた記憶を語る医者の姉弟。日本人も台湾人も心底憎む「外省人」の老人。戦後に再建された神社で羽織袴・白無垢姿の結婚式を行う男女。歩き、語り、飲んで、食べて、はじめて見えてきたその素顔に迫る23編。

内容説明

のんびりだけど、ちょっとやかましくて、熱くて篤い人々―。私たちのよき隣人を訪ねて、人気作家が「麗しの島」の東西南北を歩く紀行エッセイ第2集。「日本人」として米軍の爆撃を受けた記憶を語る医者の姉弟。日本人も台湾人も心底憎む「外省人」の老人。戦後に再建された神社で羽織袴・白無垢姿の結婚式を行う男女。歩き、語り、飲んで、食べて、はじめて見えてきたその素顔に迫る23編。

目次

カバランからバックスキンへ
台湾最南端で台風に遭う
「日本語世代」それぞれの思い
映画の中の日本家屋
台北MRTに生かされる日本の技術
アクシデント
パイワン族・陳媽媽のしなやかさ
清き水が湧き、歴史が降り積もる町
端午節の一日・ドラゴンと猫
暑く、熱く、篤い街・高雄〔ほか〕

著者等紹介

乃南アサ[ノナミアサ]
1960(昭和35)年、東京生れ。早稲田大学中退後、広告代理店勤務などを経て、作家活動に入る。’88年『幸福な朝食』が日本推理サスペンス大賞優秀作になる。’96(平成8)年『凍えてから』で中央公論文芸賞を、’16年『水曜日の凱歌』で芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。巧みな人物造形、心理描写が高く評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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piro

40
著者の台湾紀行エッセイ第二弾。一貫したテーマに沿った編集ではないので、ややとっ散らかった印象はありますが、台湾をより知るためにはとても良い一冊でした。終戦後に大陸から渡ってきた外省人一世の老人の話が印象的。日本人への複雑な感情、大陸へ帰りたいと言う気持ちは、台湾の置かれた状況を象徴的に表している気がします。中国との緊張関係、地方選での与党民進党の惨敗など、不安定な話題が多いですが、平和裡に収まって欲しいものです。2022/12/10

紫羊

17
時代のうねりに翻弄され続けてきた台湾に、恥ずかしながら初めて向き合った気がする。2023/01/31

shun

6
2022年58冊目。今年は60冊にも届かないかも…。著者の台湾紀行第2弾。旅本というよりも台湾の歴史を学べる、そして台湾の今も感じることができる一冊。当たり前のように台湾に行けていた時代が懐かしい。早くなんの心配もなく渡台できるようになってほしい。日本人がいかに酷いことをしてきたか、日本の統治後の中国国民党にもどれだけ酷いことをされてきたのか…本当に複雑な国だと思う。でも好きな国の一つです。2022/12/24

東京には空がないというけれど・・・

5
台湾は、先住・原住民族の時代から、スペイン、オランダ、そして中国が配下に置き、日清戦争後に日本が50年間統治し、さらに国民党が支配し、現在は民進党が政権を握っている。本のタイトルにもあるように、台湾の色は「プリズム」である。日本は、南進政策の足掛かりとして、台湾をその拠点にしようとして、台湾に出兵した。その後の50年の統治で、いろんな痕跡を残した。この書籍は、台湾に残る様々な「プリズム」の破片を見つけながら、そこから、「プリズム」の様相を描き出している。同じ紀行文でも、作家が書くと、こうも輝きを増すのか…2024/05/25

spike

3
著者の台湾愛に溢れたエッセイ集。台北は仕事やプライベートで何度か訪れたが、またまた行きたくなる。後半に出てくる、日本占領下や戦後の暗い時代の話にはすごく引き込まれるものがある。2022/12/11

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