出版社内容情報
次々とヒット作を生み出し出版界の寵児となった蔦重こと蔦屋重三郎。老中の田沼意次を庶民の理解者と評価する重三郎は文化人たちと築いたネットワークを駆使し、田沼のため情報収集に奔走することに。一方、獄死と偽り田沼邸に匿われていた平賀源内は、幕府財政再建を図るべく夷地の富に目を付けた意次の意を受け北に向かう。型破りで「べらぼう」な男たちを描く書下ろし長編歴史小説。
内容説明
次々とヒット作を生み出し出版界の寵児となった蔦重こと蔦屋重三郎。老中の田沼意次を庶民の理解者と評価する重三郎は文化人たちと築いたネットワークを駆使し、田沼のため情報収集に奔走することに。一方、獄死と偽り田沼邸に匿われていた平賀源内は、幕府財政再建を図るべく蝦夷地の富に目を付けた田沼の意を受け北に向かう。型破りで「べらぼう」な男たちを描く書下ろし長編歴史小説。
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961(昭和36)年、岐阜県岐阜市生れ。会社員を続けながら作家活動を行っていたが、2007(平成19)年から作家に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どぶねずみ
22
本書はタイトルがおかしい。『ほぼ田沼、ちょこっと蔦重』と言い換えられるくらい9割以上が田沼の生涯の話だ。蔦重に関する知識は深められなかったが、田沼に関する知識はかなり高まったし、松村邦洋さんの『べらぼうを語る』を読んだ後だったのでスラスラ読めた。とにかく田沼意次という人物は気の毒な人だなぁと感じた。息子が生きていたら、政治も、その後の日本も変わったかもしれない。もっと田沼意次について知りたくなった。「たぬまふるさと館」に行ってみようかな。2025/07/01
Y.yamabuki
17
何事にも光と闇がある。意次があれよあれよと失脚していく様子が、呆気ない。陰で策略を巡らした人達の判断はともかく、外堀を埋めていくやり方は見事だった。意次ももう少し周りが見えていれば、更なる活躍ができたのか?次々と斬新な政策を打ち出していただけに、残念。2025/08/08
Ryuji Saito
0
2025年36冊目2025/08/21