内容説明
肉。それはジューシーでおいしく、噛むたびに尊い命をいただく喜びが湧き上がってくる。ミラノの巨大な牛カツレツ、韓国の屋台でしゃぶりつく豚足、モンゴルの捌きたての羊、柔らかな沖縄のラフティ、幼いころに食べた軍鶏の鍋…頬っぺたが落ちる美味な肉から、タブー視される動物の肉まで。各国の肉料理を食べ尽くした著者が、多数の写真とともにつづる垂涎必至の紀行エッセイ。
目次
第1章 牛を食う
第2章 豚を食う
第3章 鶏を食う
第4章 羊を食う
第5章 内臓を食う
第6章 あらゆる肉を食う
特別収録 韓国焼肉満腹記
著者等紹介
西川治[ニシカワオサム]
1940(昭和15)年、和歌山県生れ。早稲田大学中退。写真家、文筆家、画家として活躍しながら、料理研究家としても60冊以上の著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mr.lupin
52
世界の肉料理にまつわる食レポート。美味しそうな肉料理がずらっと勢揃い。もちろん、どの肉料理も美味しそうだけど、肉を食すると言うことは、命をいただくと言う事を忘れちゃいけないな、そんな読後感です。☆☆☆☆★2016/05/04
チェ・ブンブン
24
「肉を焼く」は難しい行為らしい。レアをきちんと焼く店は少ないから、アメリカでステーキを焼いてもらう時「レア」と頼んだ方がいいらしい。それにしても、筆者の大食いっぷりは凄い。少食な僕は彼に尊敬にする。2014/03/11
ホークス
23
1940年生まれの著者の年齢のためか、食紀行にしては抑制が効き嫌味が無い。世界各地の土着の肉食文化を主に実食レポートで伝えるスタイルも好感が持てた(トリビアの羅列は好きでないため)。旧満州で幼少期を過ごした著者は、相当ワイルドな肉食もごく自然に受け入れており、このテーマを追求するには適任者だと思う。読んでいると、食べ物が肉体になっていくと言うことが実感できる。2015/08/29
ジュール リブレ
20
本業は写真家さんだったはずなんだけど、すっかりグルメ系のエッセイストになった感のある西川治さん。今回は、ひたすら肉を食う。ステーキあり、焼肉あり。。。モンゴルで羊の丸焼きを食い、バリ島で豚の丸焼き、インドでは鳥を食い。。。美味しそう。人が食べているものは何でも食べてしまうその迫力には脱帽。2011/02/27
HIRO1970
18
★☆★むむむ・・・著者の本を初めて読ませて頂きましたが、只者ではないことを直ぐに感じました。将に旨いもの好きが高じて料理も相当の腕前のようです。欧米では肉料理(バーベキュー)は父親の仕事的な感じがありますが、その程度のレベルを遥かに超えた本当に旨いものを追及する料理研究家とも言えます。写真家であり、絵も描かれるようですが、食材や料理の色彩に関しても流石に鋭敏な感覚が随所に表れており、知っている食材やまだ見ぬ食材を世界各地に旅している気分で楽しく想像しながら読みました。是非他の著作も読んでみたいと思います。2013/09/07
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