内容説明
本書は松下政経塾で昭和57年に第1期生から第3期生に向けて行われた石井勲氏の『大学』の講義と、昭和60年夏に第4期生から第6期生に向けて行われた古典集中講義を一書にまとめあげたものである。
目次
第1章 『大学』と四書五経(四書五経の来歴;朱子学と陽明学 ほか)
第2章 三綱領と修己治人(為政者の道を説く『大学』の三綱領;経世済民の学問は三段階に分かれる ほか)
第3章 自らを慎む(徳は自ら明らかにする;昨日より一歩前進した自分になっているか ほか)
第4章 修身の実践(偏りをなくして見ることの難しさ;自分の家族を立派に教え導く ほか)
第5章 人材登用と国家運営の根本(立派な部下は宝である;有能な人材を見つけて登用する ほか)
著者等紹介
石井勲[イシイイサオ]
1919(大正8)年山梨県生まれ。大東文化学院(現・大東文化大学)卒業後、応召。戦後、高等学校教諭として初めて教壇に立つ。その後、中・小学校の教諭を務める。小学校教諭時代に石井式漢字教育指導法を次々と発表。1970年以降、大東文化大学幼少教育研究所所長、同大学付属幼稚園青桐幼稚園園長、松下政経塾講師、石井式国語教育研究会会長、國語問題協議會副会長、日本漢字教育振興協會理事長などを歴任。1973年第6回世界人類能力開発会議(グレンドーマン博士主催)で金賞受賞。1989年、第37回菊池寛賞受賞。2004年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しょうご
7
致知の読書会である若獅子の会のはじめにいつも『大学』を素読しています。 その理解が深まればと思い、読みました。 本文に則して解説がされていたのでわかりやすかったです。 本来漢字がもっていた意味を字の簡略化によって失われた部分も多いことがわかりました。 素読の習慣を大切にしていきます。2024/02/29
ue3104
3
江戸時代の子どもたちは、こんなに難しい本を読んで学んでいたんだ…今まで部分的に「大学」から引用された文言を聞いたことはあったけど、全文を読み、意味を確認したのは初めて。理解するには、あと何回か読まないと…2024/05/28