感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
30
『新選組二千二百四十五日』を読んだ後だと意味がない(笑)★★☆☆☆2021/06/05
藤瀬こうたろー
26
新選組の小説というよりは考証本。著者の方のスタンスは永倉新八などの当事者の言をそのまま鵜呑みにするのではなく、あくまで同時代人の、それも同時期に作成された書簡等に記載された内容を裏付けとして色々なエピソードのことを書いてくれているので面白い。特に、土方歳三が定説より多い9人兄弟の末っ子だったのではないかという話や新見錦は実は田中伊織として埋葬されているのではないかという予想とか示唆に富む話が満載です。同時代人から見た新選組など、新たに知る話も多いので新選組ファンの方には是非よんでいただきたい作品です。2020/05/31
TomohikoYoshida
10
新選組の研究書。主要隊士の出身、浪士組から函館戦争の終結、さらに一部隊士のその後について書かれている。新選組について知ったのは、小学生の頃。子母澤寛の「新選組始末記」が好きだったので、もちろんこの本も楽しく読めた。惜しまれるのは、そのページ数の少なさ。もっとページがあれば、ひとつひとつのエピソードをさらに詳細に、そしてもっと多くのエピソードが紹介できたと思う。2020/05/18
kmiya3192
6
新選組が会津藩お預かりの身となり世にでてから函館五稜郭で土方歳三が亡くなるまでの2245日の軌跡。その間京都で長州との激突、池田屋事件、蛤御門の変、鳥羽伏見の戦いで錦旗が掲げられ賊軍となってからも再起を図り、近藤勇が捕らえられると土方は北へ。そして最後は函館五稜郭での最後。それまでに近藤、土方を支えた斎藤一、永倉新八。時には敵対し、明治後も斎藤、永倉が新選組を後に伝えたその奇跡ともいえる軌跡とでも言えるか。幕末の確かな一面である。2020/07/07
松田悠士郎
5
数多ある新選組関連本の中でも、その組織の動きに重点を置いて書かれている。大抵の本は土方歳三の死でほぼ終わらせる傾向にあるが、この本はその後の隊士(元隊士含む)の消息もできる限りフォローしている。新選組ファンにも、そうでない方々にも読み応えがある一冊。2020/05/11