新潮文庫 オムライスの秘密 メロンパンの謎―人気メニュー誕生ものがたり

澁川 祐子【著】

新潮社（2017/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 356p／高さ 16cm
• 商品コード 9784101206813
• NDC分類 383.8
• Cコード C0195

出版社内容情報

カレーにコロッケ、ナポリタン……食卓の定番料理はどうやってできたのか？　そのルーツを探る、好奇心と食欲を刺激するコラム集。食卓の定番、コロッケやナポリタ
ンのルーツは、本当はどこの国？
カレーはなぜ国民食になったのか。肉じゃがは海軍発祥というけれど。からあげは「唐揚げ」か「空揚げ」か。ハヤシライス誕生をめぐる尽きせぬ不思議……。あなたが大好きな料理は、いったいどうして定番になったのか。文献をひもとき真実に迫る、好奇心と食欲を刺激するおいしいコラム集。『ニッポン定番メニュー事始め』改題。

澁川 祐子［シブカワ ユウコ］

内容説明

食卓の定番、コロッケやナポリタンのルーツは、本当はどこの国？カレーはなぜ国民食になったのか。肉じゃがは海軍発祥というけれど。からあげは「唐揚げ」か「空揚げ」か。ハヤシライス誕生をめぐる尽きせぬ不思議…。あなたが大好きな料理は、いったいどうして定番になりえたのだろう。埋もれた真実に迫りつつ、好奇心と食欲を刺激するおいしいコラム集。

目次

カレー―これほど日本人がカレー好きなのにはワケがある　日本のカレー文化と江戸の食生活の関係とは？
餃子―実は日本だけ？「餃子といえば、“焼き餃子”」今はなき渋谷の名店が確立した餃子の食スタイルとは
牛丼―明治時代から庶民の味方だった牛丼　どんぶりで受け継がれる文明開化の味
ナポリタン―ナポリではなく横浜生まれ、ナポリタンこそ日本の正当派スパゲッティだ
インスタントラーメン―熾烈な争いが生んだ世界に冠たるインスタントラーメン
コロッケ―じゃがいもが先か、クリームが先か　謎に包まれた日本のコロッケのルーツ
お好み焼き―「関西風」のルーツは東京だった！花柳界と切り離せないお好み焼きの黎明期
冷やし中華―冷やし中華はやっぱり「日本料理」だった　蒸し暑さとおいしい水が生んだ風土料理
モンブラン―「黄色いモンブラン」は日本の発明　アルプスの山々に思いを馳せて自由が丘で誕生
からあげ―「空揚げ」か「唐揚げ」か、問題の根っこは深かった　かつての定番は鶏肉にあらず〔ほか〕

著者等紹介

澁川祐子［シブカワユウコ］
１９７４（昭和４９）年、神奈川県生れ。東京都立大学人文学部を卒業後、フリーのライターとして活動するかたわら、『民藝』の編集にも携わる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[初雪ハロー]

かなり、面白かったです。食べてみたくなりましたです

2019/01/27

[ゴンゾウ@新潮部]

文明開化から花開いた日本の食文化。今や日本人の食生活になくてはならない沢山のメニュー。日本人の知恵と好奇心そして応用力で産み出された。という硬い話しはさて置き、 読んでいる間、よだれが止まらなかった。とんかつ食べたい！

2018/06/09

[佐島楓]

ラグビーボールみたいな紡錘形のメロンパンがあるということは、本書で初めて知りました。なるほど、確かに謎だなぁ。

2017/02/16

[ホークス]

単行本「ニッポン定番メニュー事始め」改題加筆。先行の類書が多い中、著者は文献から定説の矛盾と埋もれた事実を見つける。結論が割と直感的で、メニューが幅広いのが本書の特徴。簡潔で楽しい。カレーの定着に江戸の「あんかけ麺」が一役買ったという話。水餃子はご飯と酒に合うように日本で焼き餃子に変化したという話。味噌味だった牛丼が関西で醤油味になり、大震災後の関東に逆輸入されたという話、などなど。メニューの起源は、遡るほど霧の中に霞んでいく事も多い。童歌や伝説のルーツを探る感じ。

2020/04/09

[アーちゃん]

読メ登録後の500冊目は、食べ物のルーツをたどるこちらの本。全28のメニューは、どれも一度は食べた事のあるものばかり。洋食、和食、パンにスイーツと内容もさまざまで、読んでいる最中にＴＶ番組で取り上げられたものがあったり、大昔にドラマで見ていて知っていたものがあったり、日本で独特な進化を遂げたメニューにふむふむと感心したりしました。巻末の参考文献だけで11ページというのが半端なく凄い。他の本を読みながらのんびりと読んだ本ですが、美味しく読了。ごちそうさまでした。

2019/01/14