出版社内容情報
長屋に暮らし縁結びの仕事に生きがいを感じているおえん。だが、三十路半ばにして、ふと思案する。わたくしは一人で生きていくのだろうか……。そんな時、持ち込まれたのは、あろうことか別れた夫の再縁話、そして自分の見合い話だった。焦らず、己れをごまかさず、わたくしは、わたくしを生ききろう――。丁寧に気持ちに向き合う日々の先に出会えたご縁とは。芽吹長屋仕合せ帖シリーズ最終巻。
内容説明
長屋に暮らし、縁結びの仕事に生きがいを感じているおえん。だが、三十路半ばにして、ふと思案する。わたしは一人で生きていくのだろうか…。そんな時、持ち込まれたのは、あろうことか、別れた夫の再縁話、そして自分の見合い話だった。焦らず、己れをごまかさず、わたしは、わたしを生ききろう―。丁寧に気持ちに向き合う日々の先に出会えたご縁とは。芽吹長屋仕合せ帖シリーズ最終巻。
著者等紹介
志川節子[シガワセツコ]
1971(昭和46)年、島根県生れ。早稲田大学第一文学部を卒業後、会社勤務を経て、2003(平成15)年「七転び」でオール讀物新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイプ
20
シリーズ3作目。2作目が6年前、1作目は10年前に読んだので内容はほとんど忘れていました。途中出てくるエピソードにどうしてこうなったんだっけ?どんな関係だった?などとあやふやのまま読み進める。続けて読めばもう少し楽しめたかな。色々な人との縁を結びながら最後には自分の縁を結ぶことができたおえん、最終巻。2025/09/22
フキノトウ
18
シリーズ完結。離縁したあとも、具合の悪い姑お常を親身に見舞うおえん。そそっかしいおえんを嗜める場面は姑お常のおえんに対する愛情が溢れていました。別れは来るものですが、泣いてしまった。いい場面で終わりましたが、おえんをもう少し見ていたかった。2023/10/22
ごへいもち
15
すごく満足したとは言えないけれど読了2024/05/17
onasu
15
味噌問屋の松井屋に嫁ぐも、濡れ衣から離縁に至ったおえん。(実家にも戻れず)実家の元番頭の丈右衛門の世話で、当座の住まい(長屋)と生業(針仕事)を紹介されると、偶々関わった縁結びにやりがいを感じて、これを生きがいにしていこうという3巻目。 締めの巻として、おえん、元夫と共に再縁の話しが綴られるのは相応しいが、元夫はおえんに再縁を断られると、おえんに後妻探しを依頼するとは…(適任かもしれないが…)。 お嬢さま育ちが長屋暮らしというところから始まって、楽しんでこられはしたが、締めの巻は今ひとつか。2023/08/23
なおお
7
シリーズ3作目、最終巻。色々な人々との出会いから、その縁を結んできた「おえん」。最後には自分らしい縁結びができたよう。人の縁は、なるようになって行くものなんだろうなぁ。2025/09/12