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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ykmmr (^_^)
141
どちらかと言うと、『小説』と言うより、『伝記』に近い。って、これって伝記か⁇実際、読んでみて…実は…『山本五十六』という人物を、「知っているようで知らない。」・「知らないようで知っている。」事に気づいてしまった。これはやばいと思い、wikiを観ながらの読書となった。まずは…戦国や幕末・明治維新の人物たち以上に、登場人物が多い。知っている人物も多いが、またここでwiki。他の歴史家さんと同じように、阿川さんも山本は勿論、他の歴史上の人物に対して正直。五十六自身は、故郷に対して熱心。実は賭博も恋愛も…。後半へ2022/05/20
skunk_c
62
この人物の評伝は色々読んできたが、このすでに古典と言って良い本書にたどり着いた。「反独3提督」を逆順で読んできたので、当然重複する部分も多く、ページ数の割にすらすら読めた。全体に高評価で五十六の人物像を見事に描き出しているが、アメリカ在住の割に現地の友人が少なかったという事実は述べられているが、その理由には踏み込めていない。長岡人で河井継之助を敬愛し、故郷に対して思い入れがあることや、酒を飲まないが酒宴では人一倍サーヴィス精神旺盛なところ、そしてギャンブラーな五十六像は、本書に発しているのかもしれない。2022/09/16
とくけんちょ
47
予想外の面白さ。淡々とその生涯を語っていくのかと思いきや、作者が第三者としてみる様々な考察があり、それが歴史で学ぶレベル、また日本人においてとんでもなくイメージが固定化された人物像を飛び超えて、血や肉を与えて1人の人間として、目の前に存在させてくれる。この人が何を考え、どう行動するのかが気になってしまうのだ。いよいよ戦中の下巻へ、もっと、この人を見ていたい2025/06/18
金吾
33
山本五十六は、人間的魅力にあふれ軍政家としては優秀ですが、軍隊指揮官としては駄目という印象を持っています。この巻は軍政家の部分であり、数字で考えるべき海軍が何故そうならなかったのだろうと思いました。2025/03/28
Willie the Wildcat
28
現実主義であり、かつ先見性に富む実務家。規律を重んじるも、人情に溢れる人間性。故の米内氏、井上氏、山本氏の個性が活きる。但し、個性の強さは山本氏か・・・。賭け事は氏の人生。加えて、大食漢。立ったまま団子を15串!?蛇足だが、米内氏との「手裏剣の練習」は、洒落か、それとも真剣なのか?前者だろうなぁ・・・。(下戸な点を除けば)どこまでも豪傑!2013/10/25
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