新潮文庫<br> 中動態の世界―意志と責任の考古学

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新潮文庫
中動態の世界―意志と責任の考古学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 528p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101035420
  • NDC分類 104
  • Cコード C0110

出版社内容情報

誰かを好きになる。これは能動か受動か。好きになろうとしたのでもなければ、好きになるよう強いられたのでもない。自分で「する」と人に「される」しか認めない言葉は、こんなありふれた日常事を説明することすらできない。その外部を探求すべく、著者は歴史からひっそりと姿を消した”中動態“に注目する。人間の不自由さを見つめ、本当の自由を求める哲学書。時代を画する責任論を新たに収録。

内容説明

誰かを好きになる。これは能動か受動か。好きになろうとしたのでもなければ、好きになるよう強いられたものでもない。自分で「する」と人に「される」しか認めない言葉は、こんなありふれた日常事を説明することすらできない。その外部を探求すべく、著者は歴史からひっそりと姿を消した“中動態”に注目する。人間の不自由さを見つめ、本当の自由を求める哲学書。時代を画する責任論を新たに収録。

目次

プロローグ―ある対話
第1章 能動と受動をめぐる諸問題
第2章 中動態という古名
第3章 中動態の意味論
第4章 言語と思考
第5章 意志と選択
第6章 言語の歴史
第7章 中動態、放下、出来事―ハイデッガー、ドゥルーズ
第8章 中動態と自由の哲学―スピノザ
第9章 ビリーたちの物語
文庫版補遺 なぜ免責が引責を可能にするのか―責任と帰責性

著者等紹介

國分功一郎[コクブンコウイチロウ]
1974(昭和49)年生れ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2025(令和7)年3月現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は哲学。’17(平成29)年、『中動態の世界』で小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

83
國分先生の本を何冊か読んできて、新潮文庫で新刊が出たということで手に取ってみました。文庫なのでさらっと読めると思いましたが、全然歯が立ちませんでした。中動態という能動態と受動態の中間にある概念はわかりましたが、それに関するものがどのように石などにかかわってくるかなどは皆目理解できません。今読んでいる世界哲学史をすべて読んでから再読しなければという感じです(それでも理解できるかどうか)。2025/05/05

酩酊石打刑

7
文庫版補遺があるとのことで再読。初読時時は〈意志と責任の考古学〉という副題に魅かれ読み始めたが、外国語音痴のため古代ギリシャ語はもちろん英語でさえも十分な理解には及べず、散漫な読書に終わった。今回もその事情はさほどの変化はないが、前回よりは丁寧に読むことができた。受動ー能動の関係の中で〈自己責任〉だとか息苦しさを感じる今日この頃、中動態というファクターを挟むことでいくらかの息抜きができる気がする。はなはだ漠然とした思いではあるのだが、その辺りの根拠を語学の習得も含め真摯な研究により示していただき感謝だ。2025/04/28

mori-ful

4
文庫版「なぜ免責が引責を可能にするのかーー責任と帰責性」の感想。応答能力としての責任と意志に基づく帰責性を区別し、責任の生成プロセスを検討。面白いのはヴェルナンの「ギリシア悲劇における意志についての覚え書き」(未邦訳)を参照したところ。國分によれば古代ギリシアには意志概念はない。ヴェルナンは、ギリシア悲劇にある「人間的因果性」と「神的因果性」を区別した上で「自らの意図からは完全に独立した責任」が見出せるという。オイディプスは両者の緊張関係を生き、加害者であり被害者であることを引き受けた。2025/04/13

totuboy

3
書いてあることは読みやすく、すらすらとページは進むのだが、理解できているかというとそこまではいかない。人間が当たり前のように使う言語の法則(文法)をもとに、私たちがどのような「意志」を持ち行動してきたのか、そもそも能動と受動がどのような状態なのかを解き明かすことで「中動態」という状態を掘り起こすという研究の家庭も面白い。今井むつみさんの研究テーマと、どこか親和性がある気がする。教育にも生かせそうな考え方だと思うので、本当に理解するために再読が必要。2025/05/05

遊動する旧石器人

3
2025年4月1日発行。単行本を読みたいと思ってたところ、文庫化されることを知り、発売後即座に購入。とても興味深い考古学だった。自身もまた生かされてるけれども、それを引き受けて生きてる立場なので、受動でも能動でもないで、ぼんやりとした存在だが、それが中動態であることが分かった。自由ではない、だが強制されてもいない、そうした場面に幾度も出会って来たので、誰かに強制される連鎖を断ち切り、意志で行動する。そこに、responsibility(応答能力)が生じる。どこかでフェーズが変わる。その変換が応答なのかも。2025/04/17

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