新潮文庫
志ん生の食卓

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  • サイズ 文庫判/ページ数 142p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101004266
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0195

出版社内容情報

古今亭志ん生──破天荒な生き方と天衣無縫な芸が今なお愛され続ける“昭和の名人”。酒の逸話は数知れず。酔っぱらって高座にあがり、そのまま寝てしまったこともある。ずっとそばにいた愛娘が語る“お父さん”の食にまつわる思い出。納豆、お豆腐、マグロにお蕎麦。親子丼に桜鍋。最後の会話はやっぱりお酒のことだった……。江戸のにおいと、ふだん着でくつろぐ“落語の神様”がいる風景。

美濃部 美津子[ミノベ ミツコ]
著・文・その他

内容説明

古今亭志ん生―破天荒な生き方と天衣無縫な芸が今なお愛され続ける“昭和の名人”。酒の逸話は数知れず。酔っぱらって高座にあがり、そのまま寝てしまったこともある。ずっとそばにいた愛娘が語る“お父さん”の食にまつわる思い出。納豆、お豆腐、マグロにお蕎麦。親子丼に桜鍋。最後の会話はやっぱりお酒のことだった…。江戸のにおいと、ふだん着でくつろぐ“落語の神様”がいる風景。

目次

お父さん好みの食べもの(一番好きだったのは納豆;出ない日はなかったひと品;魚といえば一も二もなく…;志ん生特製ちらし寿司;菊正をこよなく愛した;最後の食事)
外で好んで食べたもの(締めにはお酒をかけて…;高座での居眠りと『多古久』;『みの家』の桜鍋と羽子板;たぐるのが江戸っ子)
家族の食事(お母さんの子どもへの愛情;うちの朝の定番は;お昼は簡単に;ニンニクと飴玉;晩のごはん;行事のときには;すいとんと戦争;私の得意料理)

著者等紹介

美濃部美津子[ミノベミツコ]
1924(大正13)年、五代目古今亭志ん生の長女として東京に生まれる。母・りんとともに家族を支え続けた。貯金局を経て、ニッポン放送に勤務。父・志ん生のマネージメントも務めていた。十代目金原亭馬生、三代目古今亭志ん朝は弟(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomomi Yazaki

22
著者はなんと志ん生の娘。因みに池波志乃は志ん生の孫にあたる。ビートたけし演じる大河ドラマ『いだてん』を観ているから、ドラマと照らし合わせられてとても興味が涌きます。内容は全て話し言葉で綴られていて、読書というより、近所のおばさんの昔話を聞いているようでとっても楽しい。素朴な料理が好きな志ん生が出入りしていた数々のお店も紹介されていて、そこで志ん生がまぐろ茶漬けに舌鼓を打っている姿が目に浮かびます。これは、そんな志ん生と家族のエピソードを知る事が出来る貴重な一冊です。2019/10/16

たびねこ

11
名人・志ん生の娘が思い出す食卓風景。せっかちな志ん生は格別食道楽ではなかった。納豆、湯豆腐、アミの佃煮、カボチャの煮付けに菊正宗の特級酒。ごはんを炊くのは朝だけ、味噌汁が食卓に上るのも朝だけ。質素な食事が、とてもおいしそう。おいしいおいしいと言って、食べていた時代だった。「昔は食事するのも一生懸命だった」と著者。2019/03/24

kiiseegen

9
お酒は菊正宗の特選。灘の酒でしたか...これなら上方でも口に出来る。まずは湯豆腐で試し酒。2019/02/02

ナツメッグ☆

7
この人、語りいいね。 軽いけど中味が濃い。 堪能堪能。2018/12/27

tomo6980

4
「ずっと貧乏してたから、戦時中もひもじいとか思いませんでしたね(大意)」なるほどね。モノは言いようだけれども、確かに。と説得されてしまう。味噌豆、マグロのお茶漬け、あなごと中トロのちらし寿司、タレには三分の一しかつけないで「たぐる」蕎麦。このあっさり加減が江戸前ですな2019/01/10

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