出版社内容情報
不器用な大人同士のまっすぐな恋、完結。
都会を捨て、生まれ育った島へと単身戻ってきた
34歳の主人公・日子(にちこ)。
幼少期の過ちから誰からもうっすら距離を置かれ、
腫れ物に触るように過ごしてきた島の青年・千真希(チマキ)。
孤独なふたつの魂は、たどたどしくも少しずつ距離を詰めてゆき
日子の不倫相手・侑(あつむ)も巻き込んで
終盤の勢いは、さながらジェットコースターのよう…!!
美しい島が舞台の、まっすぐな大人の恋--その結末を見届けよ!!
【編集担当からのおすすめ情報】
『メテオ・メトセラ』『神様がうそをつく。』『金のひつじ』などなど、
熱狂的なファンを持つ尾崎かおり氏の新作、ここに完結。
大人なのに、大人ゆえに、不器用で、スレていて、本音を出せず…
けれども時に限りなくピュア。
もどかしくて愛おしい日子とチマキの恋。
担当編集的には、日子が東京で味わった孤独感や
それゆえに何に憧れたのか…が描かれた
第6話(この巻の最初のお話)を
是非ご覧いただきたいと思います。
「尾崎かおり」という稀代の才の真骨頂のように思いますし
ここから物語の疾走感が格段に増してゆきます!
男女を問わず楽しめる、大人の為の恋物語です。ぜひご一読を!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陸抗
25
登場人物達が好き勝手に自己主張してパズルを徹底的にバラバラにして、一体これをどうまとめるのか不安だったけど、きれいにはまった。泥臭い部分も残しつつ、しっかり二本の足で立ててるもの。これで大丈夫と思えるラストだった。2023/09/20
うさぎや
4
不器用なふたりが踏み出した1歩。幸せになってね!2023/09/16
とにざぶろう
3
滅茶苦茶良かった。恋愛モノがさほど趣味ではない自分にもここまで読ませて楽しませる。短編の名手。正直寂しさも覚える締めなのだけど、ともかくまた次回作が読みたいです。2023/09/19
たけのこ
2
ああ面白かったなー。上巻の感じからもうちょっとドロドロするかと思いきや、なんだかんだ悪い人いなくて最後までスッキリ読めて、いい邦画を見たような読後感でした。上下巻なのでいまからでもまとめてみんなも読もうよ。次作も楽しみにしております。2023/09/22
Shiho
0
幸せになって2023/11/14