出版社内容情報
一話一話、丁寧に。創業35年、老舗の味!
■父親が倒れた!高村は実家の料亭をすぐ継いで
欲しいと懇願されるが…?「鍋ふり」。
■カリスマを継いだ 2代目。そのプレッシャーに
耐えきれず…?「リング」。
■熊野の親父さんが若かりし頃、著名な陶芸家に
出された宿題。その答えは…?「宿題」。
■60の手習いで落語を始めた実直さん。
初高座の後に仰天発言?「初高座」。
■助っ人で『藤村』に来たかつての盟友・黒田。
その腕前に伊橋が…?「敗北」。
■歯に健康的な料理店を出すのが夢の有藤さん。
でもなんだか悩んでますよ?「健口料理」。
■『藤村』で長年仲居を務める岩田さん。
接客の極意を聞くと…?「接客の極意」。
■料理人・日本代表が伊橋に!
和食の神髄を問われて…!?『美食交流会』。
などなど、計8編を収録!
大好評!板前人情物語!
【編集担当からのおすすめ情報】
熊野の親父さんが若かりし頃に食べたなんてことのない“葉唐辛子の佃煮”。その味に感動した熊野は、著名な陶芸家に問う。「どうしたらこの味が出せるのか?」。陶芸家は答えず、それを考え続けろと返す。以来、熊野は考え続け、長い時が経った…
掲載時に「これぞ味いち!」と大反響を呼んだ熊野の親父さんと陶芸家の長年の約束を描く「宿題」収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
隆二
1
葉唐辛子の回も良かったが、黒田との比較で伊橋に自身を見直す機会を作ったのも良かった。最後の豆腐は肩透かしを食らった感のある回で残念だった。豆腐のディップを各国アレンジしただけで、あのうるさい金持ちが納得するのかなぁ…2021/11/05
きぬりん
1
旧作エピソードの度を越したリサイクルにより、あまりの二番煎じに食傷気味になっていた本作だが、本巻でなんとか踏みとどまった感がある。藤村の現役の面々に加え、藤村を出た横川や黒田、仲居の岩田などのサブキャラをリサイクルしつつも、きっちりとオリジナルのエピソードを繰り出している。唯一の心配は、アイドルのカオルと並ぶ新キャラ、成金の二階堂を下手に動かして世界観を台無しにすることであったが、二階堂自身に余計な照明を当てることなく、料理や食文化について一家言ある評論家的な役割にぎりぎりとどめている。今後にも期待。2021/10/29
ふえ
0
葉唐辛子が良かった2021/11/03
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