ＴＯ文庫 劇場版 猫侍

森川 秀樹【著】/永森 裕二【原案】

ＡＭＧ出版（2014/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 252p／高さ 15cm
• 商品コード 9784864722247
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

猫を、斬って欲しい―百人斬りと噂される浪人、斑目久太郎は奇妙な依頼を受ける。依頼主は犬派である組の若頭。対立する猫派の組の白猫、玉之丞が御奉行の猫と縁組することになった為、それを阻止してもらいたいという。やがて玉之丞と対面した久太郎は、二つの組の壮大なる戦いへ巻き込まれていくことに…。大人気ＴＶドラマの小説版『猫侍』に次ぐ、異色の時代劇シリーズ第三弾！侍と猫のもう一つの出会いを描いた、劇場長編版。

著者等紹介

森川秀樹［モリカワヒデキ］
大阪生まれ、兵庫育ち。大学卒業後、二年間の放浪生活を経て、アミューズメントメディア総合学院大阪校に入学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[つくよみ]

★ 人は斬れども、猫は斬れず。「劇場版猫侍」の原作本。ドラマ版とは基本設定以外が異なるストーリーになっていて、登場人物もほぼ総入れ替え。ドラマ版を観ていても新鮮に読めるが、内容がちょっとガチャガチャしていて、全体的にスッキリしないところも多く感じた。ただ、主人公の過去について、少し掘り下げた内容が語られているのは良いと思う。厳つい顔の主人公が、猫の可愛らしさに（侍の体面、威厳を気にしつつ）翻弄される様を可笑しむのが「猫侍」の主題。映像向けの作品であることは間違いないところなので、映画版の補完として。

2014/03/02

[おかむー]

映画版のノベライズ『猫侍』、ドラマ版の続編かと思ってたら主人公・斑目久太郎は同じながらパラレル的な別のお話ですたよ。『可もなし不可もなし』。町を二分するふた組の任侠衆の対立を軸としているので、かなり取って付けたような展開だったドラマ版よりも違和感がなく良い感じ。久太郎の仕官へのこだわりや過去の因縁、郷里に残した家族への心情が前面に出すぎてもっさり気味だった展開も、最後に家族のことを語るぐらいに抑えたのでスッキリまとまりがよい。とはいえあくまで猫を愛でることが最大のテーマな物語が映像なしでは半減なのだね。

2014/11/23

[Yu。]

ひょんな事から犬派ＶＳ猫派の抗争に巻き込まれるワケあり浪人と白猫とのトホホなコントにクスッとし、また悩みを抱える様々な者達との出会いによって、自身を覆っていた硬い殻を破っていく彼の姿に感動するという人情時代劇。。おもしろい！！笑いと感動のコラボっていいよね‥ それに たとえ悪人であってもコミカルさを失わない『銀魂』のような演出がまたいいんだな(*´ー`*) ‥北村一輝ってディオに似ている。。

2019/02/14

[山下哲実]

ブックパスの読み放題で読了。良いストーリー展開で面白かった。猫の描写が良かった！

2016/08/23

[こかげ＊ゆるゆる]

ますます映画見たくなった!早くDVDにならないかな♫大勢のやくざ者相手に、玉之丞を懐に入れての久さんのみね打ち殺陣、すっごく見たい(*‘∀‘)** 話がドラマとは全然違っていて、仇討ちや人切りの本当の心持ちや、久さんの浪人になった理由など、読みごたえ充分◎ 役者さんは、傘売り柿介さん、猫びいきの相川一家親分平八さん、人切り新右衛門さんの演技が見てみたい。いいこと言うんだよなあ(*‘ω‘ *)

2014/04/21