出版社内容情報
少年審判、開廷…裁きの行方は!?
高台で向き合った従兄弟の”しげる”は、
かつてママに高台から突き落とされた”自分”だったーー
僕が消えることが正しいこと…そう思った瞬間、静一は”自分”を葬るため
しげるを突き落とし、殺めた。
それは、己の中のママとの決別の儀式。
罪悪感を一切感じることなく、静一は鑑別所に収監される。
そこで静一を待ち受けていたのは「内省」の日々。
深淵に意識が向かうなか、心の隙間にスルリと入って来たのは
しげるを殺してまで決別を試みた「ママ」だったーー!!
【編集担当からのおすすめ情報】
単行本(紙+電子)累計160万部突破!究極の”内省”エンタメは、漫画表現の未知なる領域へと突入します!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
34
初期はサイコとか云々と言ってまだ笑ってたけど、もうここまで来ると静子…って絶句。押見さんの絵が終始粗く、内省的。静一の世界がまさに壊れていってるのがはっきりと見て取れる。画風で心理状態まで描ききるかぁと唸る。裁判のシーンはもう…。母親を辞める。母親のふりを辞める。捨てていいですよね?何てか、静子も家庭環境が悪かったのはわかってたけどさ…。その後の強烈な言葉のオンパレードに背筋が凍ったわ。壊れて雲散霧消してしまった彼はどう成長していくのか。圧巻の出来。子育て本の一つとして推したいなぁ(白目)。2022/02/21
かに
24
つらすぎてしんどい。母親が、もうどうしようもない。血も涙もない。「なんなん」ほんとそれに尽きる。なんなんこれ。なんなん。「あ、そう。」って…。さよならアリスでの男を降りるとはわけがちがう。やめるな母親を。2024/01/31
にゃむこ@読メ13年生
23
発売当初に読んで感想あげ忘れ。静ちゃん、静ちゃん、とあれほど溺愛の裏で支配していた静一を、いとも簡単に捨てられたものだなぁ。静子の毒親っぷりここに極まれり、という感じ。2021/12/01
Carlyuke
21
ビッグマザー (太母) 静は責任能力があると判定 母親犯罪を否定 静一も混乱して証言を曖昧に返答する 母親は会いに来ない 鑑別所ではママのことだけを考えていた 母親をやめます 表紙は母親 2023/12/18
みこ氏
17
お母さんが静子だったという不幸。2022/04/21