出版社内容情報
幻の歴史書『資治通鑑』(しじつがん)から、現代中国の現象──社会主義市場経済の矛盾、明の鄭和を持ち出し南シナ海領有権を主張、止まない役人の汚職、底知れぬ環境汚染などと関連づけて、中国の伝統的な思考法を明らかにする。
内容説明
日本人が中国人と付き合う時に、時として日本人が想像もしないような行動をとられて驚くことがある。中国人には独自の論理や倫理観があり、それは何千年もの過酷な歴史から培われたものだ。だからこそ、彼らの伝統的な思考法を知るには良質の歴史書が有効だ。なかでも「中国に関するケース(実例)の缶詰」のような歴史書『資治通鑑』が最適である。そこには現代の中国社会で起きている問題―政治腐敗、環境破壊、人権問題、農村問題、少数民族―の根っこともいえる戦略思考が隠されている。
目次
序章 中国人の本質に迫る
第1章 策略
第2章 義と権
第3章 ウルトラ善人から極悪人まで
第4章 大人の器量とは
第5章 人の操縦術
エピローグ 漢文の読み方
著者等紹介
麻生川静男[アソガワシズオ]
1955年、大阪府生まれ。リベラルアーツ研究家、博士(工学)。京都大学工学部卒業、同大学院・工学研究科修了、徳島大学大学院工学研究科後期博士課程修了。1980年、住友重機械工業入社後、アメリカ・カーネギーメロン大学に留学。その後、ITエンジニアとして勤務、カーネギーメロン大学日本校プログラムディレクター、京都大学産官学連携本部・准教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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