小学館101新書<br> 空海のこころの原風景―自身の内なる仏への旅

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小学館101新書
空海のこころの原風景―自身の内なる仏への旅

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098251506
  • NDC分類 188.52
  • Cコード C0295

出版社内容情報

自身の内なる仏への旅

空海(弘法大師)には、不思議な魅力と人気があります。高野山の奥の院に今も生きているという伝説にも、四国遍歴をする人々が絶えないことにも、それは現れています。
そのため「空海」をテーマにした本は数多く出版されていますが、本書は新書の形で、「空海のこころとは何か」を、正面からわかりやすく取り上げるものです。
京都に東寺を創建した空海は、決して都会を避けているわけではありません。しかし、より純粋な瞑想と修行のため、高野山に最後の道場を求めたという点では、最初の脱都会派・自然志向の人であり、また大日如来=太陽にエネルギーの根源を求めたという点では、今日の太陽エネルギーの再評価などにも通ずる展望を持った人でした。また、禅定の中の死という形で、自らの死を今も積極活用し続けているという点でも、まさに今日的な人物であると言えるでしょう。
本書は、このようなさまざまな場面に今も生きている空海の心を明らかにし、その「こころ」が現在においてもいかに新鮮であり有用であるかを伝えるものです。震災後の復興を求める日本人の心にも、確かな灯をともす一冊。


【編集担当からのおすすめ情報】
・空海の若い時代から晩年へと、その足跡の順にわかりやすくたどります。
・難しい哲学的、宗教的言葉を極力避けて、明解に説き進みます。
・空海哲学の核心=“即身成仏”の意味が、この一冊に要約されています。

内容説明

宏大な仏教の歴史を密教という立場から総合し、今も高野山の奥の院に坐禅し続けるとされる空海。高野山の森に修行の場を設けた最初の脱都会派。大日如来に世界の根源的エネルギーと慈悲を見出す宇宙論者。世の中へ積極的に働きかけることの中にこそ、自らの内なる仏の顕れがあるとし、自らの死をさえ活用し続けて、今も人々を生かし続ける空海。都市化、経済化、核家族化、グローバル化などの流れの中で、自らの「こころ」を見失いつつある現代に向け、千二百年を生き続ける空海の教えと「こころ」の原風景を、わかりやすく解説する。

目次

第1章 空海の原風景(若き空海の修行;自然に向ける目線;仏の智慧、仏の世界;大自然のいのち;空海の生きる姿勢)
第2章 仏のこころ―大いなる慈悲とその実践(仏の境地;関係のあり方がすべてである;慈悲の実践について;仏の子育て)
第3章 空海のこころを生きる(見えないものを見る;個と全体の関係のあり方;縁と人生;永遠を生きる;大師信仰を生きる)

著者等紹介

村上保壽[ムラカミヤストシ]
1941年京都府生まれ。東北大学文学部哲学科卒業後、大学院文学研究科修士課程修了。東北大学助手、山口大学教授、高野山大学教授を経て、総本山金剛峯寺執行・高野山真言宗教学部長。高野山伝燈大阿闍梨(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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