出版社内容情報
本屋を歩くと、都道府県ランキングやご当地あるあるを扱った書籍がたくさん目に入ります。「○○県民はこれが好き」といった県民ネタを扱うテレビ番組も人気を博しています。しかし、「○○県のあるある」は、その県の中でも一部の地域にしか当てはまらないこともよくあります。県庁所在地だけで通用する「あるある」が県全体での「あるある」として扱われることにモヤモヤした気持ちを抱いたことがある方も多いのではないでしょうか。
そこで、この本では都道府県よりも小さな「市町村」単位での地域差を多く取り上げました。平均寿命やさかんな産業、よく使われる交通手段など、さまざまな統計データを用いて市町村を塗り分けた地図をまとめています。すると、都道府県単位では見えてこなかった意外な地域差が現れてきます。一つ一つの市町村の名前は知らずとも、全体を見ればおおまかな傾向が見えてくるのが地図の良いところです。
また、この本では地図以外にもたくさんのグラフや写真を載せています。地図では説明しきれない時間的な変遷や現地の景観が分かる資料を厳選しました。コロナ禍の影響など、ニュースで取り上げられる最近の話題も取り入れています。本文の解説と合わせて読むことで、現代の日本の課題が見えてくるかもしれません。この本によって、皆さんが思い描く日本の姿が少しでもカラフルになれば嬉しく思います。(「はじめに」より)
内容説明
カラフルな地図を見れば、日本のことがよくわかる!統計データをもとに全国を色分けし、そこから見えてくる意外な地域差をわかりやすく解説!
目次
第1章 どんな人が暮らしている?日本の人口(たばこはやはり健康に悪い?平均寿命が長いのはどこ?;女性は西日本のほうが多い!男性が多い街、女性が多い街 ほか)
第2章 金と時間の使い方からみえる県民性 日本の文化(お財布事情で県民性がわかる 何にお金を使っている?;都道府県ごとに違う食べ物の好み 何を買ってよく食べるのか? ほか)
第3章 地域の特性がまるわかり 日本の産業(どんな農業が儲かるのか あなたの街の特産物は?;牛乳は北海道、牛肉は南九州 牛乳・牛肉の名産地 ほか)
第4章 人々の動きがみえてくる 日本の交通(全国にある鉄道空白地帯 鉄道が通っている市町村;国際線の大幅な減少 よく使われる空港はどこ? ほか)
第5章 豊かで多様な自然環境 日本の自然(全国各地で増加する獣害 野生動物が出没するのはどこ?;日本の温泉地は約3000箇所!温泉と火山の深いかかわり ほか)
著者等紹介
重永瞬[シゲナガシュン]
地図好きの大学生。京都府出身。京都大学文学部に在籍し地理学を学ぶかたわら、まち歩き団体「まいまい京都」でツアーガイドを務める。京都大学地理学研究会第7代会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。