出版社内容情報
恋しい王子様のもとに行きたいがために、美しい声とひきかえに人間になった人魚。しかしその愛は報われることなく、悲劇的な結末を迎えます。アンデルセンが描く、ひたむきでかなしい愛の物語です。
末吉曉子[スエヨシサトコ]
著・文・その他
三谷 博美[ミタニ ヒロミ]
イラスト
内容説明
海の底に住む、人魚ひめが恋をした相手は、人間の王子さまでした。魔女に頼んで、美しい声と引きかえに、人間になった人魚ひめでしたが…。ひたむきな恋を、詩情豊かにアンデルセンが描いた物語。
著者等紹介
末吉暁子[スエヨシアキコ]
1942年、神奈川県生まれ。児童書の編集者を経て、創作活動に入る。『星に帰った少女』(偕成社)で第11回日本児童文学者協会新人賞、第6回日本児童文芸家協会新人賞、『ママの黄色い子像』(講談社)で第24回野間児童文芸賞受賞。『雨ふり花さいた』(偕成社)で第48回小学館児童出版文化賞受賞
三谷博美[ミタニヒロミ]
1955年、兵庫県生まれ。文化服装学院で服飾デザインを学ぶ。ファッションデザイナー等を経て、イラストレーターとして独立。イラストコンクールや童画大賞に入選。雑誌「MOE」(偕成社)、「詩とメルヘン」(サンリオ)等で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
76
絵本。15歳になった人魚姫は人間の王子様に恋をする。魔女に頼んで人間になるが、声を失った人魚姫は王子を見守るしかなかった▽末吉暁子さんの文章がとても美しく読みやすかった。▽実写版リトルマーメイドが公開されるので、ディズニーじゃないアンデルセンの人魚姫を、中学生に読み聞かせしました。最後に泡になって消える悲劇を知らなくて驚いていました。ついでに日本版人魚姫の話『赤い蝋燭と人魚』も紹介、こちらは読み聞かせ20分かかるので紹介のみ、自分で読んでいました。2023/05/30
もっちゃか
10
繊細で美しい絵が印象的。人魚姫の想いが、表情からもよく伝わってきました。地味~にショック(?)だったのが・・・ナイフを受け取った人魚姫が、眠っている王子を刺そうとする場面。ベッドで穏やかに眠る王子の隣には結婚相手のお姫様が・・・。その場面で王子1人が描かれるのと、お姫様と2人で描かれるのとでは、何と言うか、葛藤する人魚姫の色々な感情の溢れぶりが全然違うような気がしました。何だか本当に切なかった~(ノД`)2013/05/21
まい
4
三谷博美さんによる美しく繊細な人魚ひめの表紙に惹かれて図書館で借りてきた。アニメのなような絵とハッピーエンドの人魚ひめしか読んだことがなかった娘も私も、王子様が違う人と結婚してベッドを共にしている場面に唖然。絵は美しいんだけど、なんだか辛かった。いや〜、元はこんな話なのか〜。後書きに、アンデルセンは言った「子どもには理解できない面もあるだろう。でも、大人になれば自然にわかってくる。ただ、好きになってもらえばいい。童話とは、もともと不思議なものなのだ」2015/09/30
hana
1
切なかった(>_<)あらすじはある程度知ってたけど、考えてる以上に切なく、眠る前に読んでベッドで思いだし泣きしてしまった。絵もすごく美しく、素敵な絵本でした。2016/02/16
RyoShun
0
アンデルセン:1805年、デンマークのオーデンセで生まれる2021/01/03