出版社内容情報
院政期から、鎌倉幕府の誕生とその滅亡までを描く。公家政権の暴力装置に過ぎなかった武士が、いかにして権力の中枢に食い込んだのか。権力を握った幕府は、なぜ朝廷を滅ぼして唯一絶対の地位を求めなかったのか。そして、「武家の棟梁」として誕生した幕府が、どのようにして日本の統治者としての自覚に目覚めていったか……。こうした疑問の背景には、殺生と信仰の狭間で苦悩する武家の姿や、原理原則を柔軟に現実世界に対応させていく公家たちのしたたかな生き様が隠されている。公家と武家、京と鎌倉を対比しつつ、以後七百年に及んだ日本独自の二重権力構造の源泉を探る。
本郷 恵子[ホンゴウ ケイコ]
著・文・その他
内容説明
権力を握った幕府はなぜ朝廷を滅ぼさなかったのか。軍事組織だった武家政権が統治者となるまで。
目次
第1章 中世の成立
第2章 過剰と蕩尽
第3章 内乱と改革
第4章 天下草創―武家政権の成立
第5章 中世社会の確立
第6章 ふたつの王権
第7章 在地領主の生活
第8章 文永・弘安の役と幕府支配の転換
第9章 両統迭立と徳政令
第10章 鎌倉時代の終焉
著者等紹介
本郷恵子[ホンゴウケイコ]
東京大学史料編纂所准教授。1960年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。専攻は日本中世史。中世前期の公家政権を中心に、中世社会の構造・中世びとの心性などを広く研究対象とする。公家政権が創出した文化や様式が、どのように伝播し、継承されていくかに興味を抱いている。史料の陰に埋もれた市井の人びとの内面を掘り起こすことに心を砕く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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