出版社内容情報
没後50年、初めて世に出る“芝浜の三木助”の全集。CD16枚に現存する三木助の演目41席すべてを収録。書籍では仲子夫人、立川談志らが思い出を語る。「落語 昭和の名人」スタッフがおくる唯一無二の決定版。
目次
三木助写真館
私にとっての主人は今も、粋で鯔背な五〇歳(小林仲子)
仕種の美しさ、省略のセンス、会話の呼吸。一本選ぶなら『へっつい幽霊』だろうな(立川談志)
三木助一代―博打に明け暮れる日々。夫人との出会いからつかんだ束の間の幸せ(保田武宏)
対談 短い生涯ゆえの燦めき(山本進;清水一朗)
今の時代には継承されにくい、押したり引いたりしない芸(川戸貞吉)
合わない噺はやらない。自分をよく知る噺家(都家歌六)
「『芝浜』の稽古を」。死の床で、小さんに頼んでくれたあたしのこと(入船亭扇橋)
帯の幅を二分詰めて。稀代のスタイリストだった(柳家小はん)
「小型じゃダメだよ」。とことん貫いた美学(林家木久扇)〔ほか〕