小学館ライブラリー 大系 日本の歴史〈１４〉二つの大戦

江口 圭一【著】

小学館（1993/08発売）

• サイズ A6判／ページ数 473p／高さ 16cm
• 商品コード 9784094610147
• NDC分類 210.1
• Cコード C0321

出版社内容情報

大戦の激動のなかで日本はどう動いたのか。責任は軍部や一部の政治家だけにあるのか。大衆の意識にも注目し、マスコミの戦争責任についても鋭く追求します。

目次　二つの宣戦?はじめに?第一次世界大戦　大戦と二一か条要求／アジアモンロー主義と小日本主義／成金日本／大陸政策の展開／民族自決と民本主義　ロシア革命の衝撃／シベリア出兵と米騒動／休戦と独立万歳／ベルサイユ講和と五四運動　政党内閣とシベリアの敗戦　普選運動と原内閣／原内閣の末期／シベリアの敗北／ワシントン会議　デモクラシーの光と影　解放と改造めざして／婦人の運動と生活／洋風化と大衆化／関東大震災　政党政治と中国の革命　政党政治の発足／ワシントン会議後の対外関係／政党政治の展開／中国革命と幣原外交　昭和新政の明暗　皇位継承／山東出兵／田中内閣から浜口内閣へ／大恐慌とロンドン条約問題　十五年戦争の開幕　満蒙問題／満州事変／満州国と国際連盟脱退／非常時日本　日中全面戦争の開始　満州帝国と華北分離工作／二二六事件から準戦時体制へ／西安事件から廬溝橋事件へ／北支事変　果てしない戦争　支那事変／南京大虐殺／泥沼戦争への道／国際関係の緊迫　第二次世界大戦とファシズム　第二次大戦の勃発と日中戦争の行きづまり／日独伊三国同盟と南進／日本のファシズム／日米交渉　アジア太平洋戦争　破局への道／開戦と緒戦の勝利／戦局の転換／戦線の崩

内容説明

第一次世界大戦後一等国となった日本は、第二次世界大戦で崩壊する。二つの大戦を比較し関連を探り、大正・昭和戦前期の問題点を考える。

目次

二つの宣戦
第一次世界大戦
民族自決と民本主義
政党内閣とシベリアの敗戦
デモクラシーの光と影
政党政治と中国の革命
昭和新政の明暗
十五年戦争の開幕
日中全面戦争の開始
果てしない戦争
第二次世界大戦とファシズム
アジア太平洋戦争
大日本帝国の崩壊
二つの大戦と日本

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[sine_wave]

第一次世界大戦から第二次世界大戦までの歴史。特に二次の日本の戦い方に気を引かれた。中国を日本のものにしようという軍のやり方に憤りさえ感じた。南京大虐殺については大袈裟だという説があるが、本書を読むかぎりは、耳目を覆いたくなるような事実と思える。

2021/01/10

[あしお]

正直なところ、第二次世界大戦に連なる日本史は読んでいてツライ^_^;。明治維新以降の歴史を読んでいると、武力で作られた政権だから武力の増大を制限できなくなって、自己崩壊するまで武力が増大したって感じがする。武力でも財力でも適正な規模があるはずで膨張主義はいずれ破綻するのだろう。経済的な膨張主義も同じではないかな。そこそこの国でいるのがいいと思う。

2020/11/23

[sodium hydride]

ひとつの文が短いので、とても読みやすい。頭の整理に役立った。◆憲兵司令部が「知得」した「造言飛語」「不敬造言」がとても興味深かった。◆「昭和天皇」の責任を暗示する記述が、何度か出てきた。◆福田和也氏の「昭和天皇」でその点がどのように書かれるのか楽しみになった。

2014/03/14