内容説明
スターリン主義=ニセのマルクス主義と闘い続けた、黒田寛一が“変革の哲学”を語る!暗黒の時代をいかに生きるか?主体性とは何か?
目次
哲学入門(マルクス主義と現代―現代革命思想の転回点は何か?;革命的マルクス主義の立場;マルクス主義における「哲学」とは何か;実践の論理について)
マルクス主義をいかに学ぶべきか(マルクス主義とは何か;マルクス主義における「哲学」;資本制社会の変革の論理)
著者等紹介
黒田寛一[クロダカンイチ]
1927年10月20日埼玉県秩父町に生まれる。東京高等学校理科乙類中退。『ヘーゲルとマルクス』(1952年、理論社)を処女出版。1956年のハンガリー労働者蜂起・ソ連軍の弾圧事件と対決し、反スターリン主義運動を創造、1996年まで日本革命的共産主義者同盟全国委員会議長。2006年6月26日逝去。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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それん君
3
本書は日本新左翼の先駆者、黒田寛一(通称クロカン)によるマルクス主義入門書。まとめると、革命的マルクス主義ってのは、反スターリン主義で、マルクス、レーニンを批判的に継承しつつトロツキーを摂取しつつ、教条主義に陥らずに現代にそれを実践として当てはめる思想のこと。日本の左翼の転換点は、実はハンガリー革命。そういったところか! 自分の考えは代々木派より革マルに近い気がする。 ただそういった僕の浅ーい考えをクロカンさんは批判するんだろう。 2019/02/04
フォンテーヌ赤井
2
革マル派の指導者として有名な黒田寛一さんの書物。連作で、主体性論含む「哲学」について、革命的マルクス主義とはなんなのか、などを説明するのがこの第一巻。実際黒田さんの講演を聞いてみたい、こりゃ面白そうだな、と思ったりなんかしながら読み終わった。指導者としての才覚なのだろう、凄い。内容に関しても為になること多く、思索家としての熱意が感じられる。革マルについては立花隆の「中核Vs革マル」ぐらいの知識しかないので、実際に革マル派の理論に触れるのは新鮮で面白かった。他の書物も読んでみる。2024/07/26