ガガガ文庫<br> 獄門撫子此処ニ在リ〈2〉赤き太陽の神去団地

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ガガガ文庫
獄門撫子此処ニ在リ〈2〉赤き太陽の神去団地

  • 伏見 七尾【著】
  • 価格 ¥891(本体¥810)
  • 小学館(2024/02発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 392p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094531701
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

それは、現世と幽世のはざまにある場所ーー

衝撃の第17回小学館ライトノベル大賞《大賞》受賞作、
さらにスケールアップした第二弾。

「神去団地へようこそーーそして、ご愁傷様」

ここは神去団地。
怪異ひしめく古都・京都の裏側に隠された、現世と幽世のはざまの土地。
地上には量産された建物が歪に立ち並び、目も眩むような青空の中心では、赤く奇妙な太陽が人を惑わせる。
この土地に閉じ込められた無耶師たちは、赤い太陽が秘めた力を巡り争っているのだという……。

そんな異形の地で目覚めた撫子は、記憶を失っていた。
化物にすら畏怖される『獄門家』の血族としての記憶も、アマナと出会ってからの記憶すら失っていた撫子。かろうじて記憶を取り戻すも、何か大切なことを、忘れているような気がしてーー。

空に焦がれた天狗の一族、奇妙に身軽なタタリコンサルタント、向こう見ずなガスマスク達、蹂躙する狂信者たち、もはや終わってしまった一族の生存者……人々の欲望が絡み合うなかで、撫子とアマナはこの異形の地に巣食う因縁を断ち、脱出できるか。
そして撫子は、忘れてはならなかった約束を思い出せるのかーー。

化物とヒトとのあわいに揺らぐ、うつくしくもおそろしい少女鬼譚、霍乱の第二巻。

内容説明

「神去団地へようこそ―そして、ご愁傷様」ここは神去団地。量産された建物が地を埋め尽くし、赤く奇妙な太陽が支配する。現世と幽世のはざま、閉じ込められた無耶師たちが太陽を巡って日夜争う異形の園―そんな場所で、『獄門家』としての過去も、アマナとの記憶すら失って、撫子は目覚めた。人々の欲望が絡み合うなかで、撫子とアマナはこの異形の地の因縁を断ち、脱出できるか。そして撫子は、忘れてはならなかった約束を、思い出せるのか―うつくしくもおそろしい少女鬼譚、霍乱の第二巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オセロ

30
京都の裏の世界にあるとされる神法団地。そこは現世と幽世の狭間で第二の太陽に秘められた力を巡って無耶師達が徒党を組んで争っていた。そんな無法地帯で目覚めると記憶を改竄された撫子と彼女を追ってきたアマナが巻き込まれるといったストーリーなのですが、これが面白いこと。 今回メインとなる天狗をはじめとした伝承や都市伝説をふんだんに盛り込んでいるにも関わらず、独創的なストーリーは意外性に溢れていて。戦闘描写が若干分かりづらいところがありますが、それを補って余りある面白さだと感じました。2024/02/21

よっち

30
怪異ひしめく古都・京都の裏側に隠された、現世と幽世のはざまの神去団地。無耶師たちが赤い太陽が秘めた力を巡り争う異形の地で記憶を失った状態で獄門撫子が目覚める第2弾。かろうじて記憶を取り戻すものの、何か大切なことを忘れている気がする撫子。空に焦がれた天狗の一族、奇妙に身軽なタタリコンサルタント、向こう見ずなガスマスクたち、蹂躙する狂信者たち、終わってしまった一族の生存者。様々な思惑と欲望が絡み合う中で、ここでも華珠沙を巡る因縁が出てきて苦笑いでしたけど、大切な約束を思い出したその決着はなかなか良かったです。2024/02/17

碧海いお

13
2巻目。1巻より更に世界が深堀されました。 令和発行のライトノベルだとオリジナルティが強くて、これからもずっとこの世界に浸っていたいと思わせる和風ファンタジー。 電子書籍で百合ラノベの分類になるみたいですが、求めるのは百合よりかファンタジーを求める層ではないか? コミカライズ化が決定をしたようで漫画にするにはいストーリーだと感じました。2024/03/13

霧月

6
読了。2巻も引き続き独特の世界観で楽しめた。天狗が支配する現世と幽世の狭間にある団地に迷い込む、といった内容。一気に人物が増えたけど、今回限りなのか、それとも今後も登場するのがいるのかな?3巻も早めに読みたい!2024/02/29

bluets8

6
京都を舞台にした現代怪異アクション第二弾。メインの二人が血生臭い闘争に突っ込んでいく状況に、はざまの世界が作り出す“なんでもあり”な場面転換で、息つく暇を与えてくれない怒涛の展開。それでいて、やっていることは最近仲良くなった女の子二人が水族館デートに行くまでの紆余曲折という。双方、初めて友達がどれだけ大事で傷つけたくないか、悶々と悩む姿がいじらしくて尊い。おどろおどろしい雰囲気と緊張の連続の展開、そして百合。今回も作者の独特な世界を堪能した。ただ、1巻に比べるととっ散らかっていて読みにくさを感じる面も。2024/02/25

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