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出版社内容情報
兄と姉、ママ友、そしてーー。
夏休み前日の放課後。響汰は、進路について雉村先生に呼び出されていた。今まで想夜歌のことを第一に考えていたからか、いざ自分の将来となると何も思いつかない。そして、澄との今後について。彼女に対して、ママ友とは違う特別な感情を抱いていることを自覚しているものの、その心の形に「恋」なんて安直な名前はつけられない。自分は彼女とどうなりたいのか。澄は、自分のことをどう思っているのか。悩み、迷い、そして決意を固める。来る二人きりの、夏祭りデートへ向けてーー。子育てラブコメ最終巻。
内容説明
夏休み前日の放課後。響汰は、進路について雉村先生に呼び出されていた。今まで想夜歌のことを第一に考えていたからか、いざ自分の将来となると何も思いつかない。そして、澄との今後について。彼女に対して、ママ友とは違う特別な感情を抱いていることを自覚しているものの、その心の形に「恋」なんて安直な名前はつけられない。自分は彼女とどうなりたいのか。澄は、自分のことをどう思っているのか。悩み、迷い、そして決意を固める。来る二人きりの、夏祭りデートへ向けて―。子育てラブコメ最終巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
34
夏休み前日の放課後。進路について雉村先生に呼び出された響汰。自分の将来について、澄との今後について、自覚した響汰が悩み、迷い、そして決意を固めてゆく第三弾。ママ友とは違う特別な感情を抱いていることに気づいてはいても、恋なんて安直な名前はつけられない澄への想い。ミニスカちゃんイベントや朝のラジオ体操で相変わらずの妹への溺愛っぷりを見せつける一方で、澄の家族も一緒にキャンプに行ったり、夏祭りデートで模索してゆく二人の関係性がとてもらしいなと思いましたし、ママ友の先を垣間見せてくれた結末がなかなか良かったです。2023/06/20
わたー
27
★★★★★タイトルに偽りなくまさしくママ友と育てるラブコメと呼ぶべきシリーズで、最後まで面白かった。主人公のことが好きだと自覚したヒロインだったが、自分の気持ちが単純に彼に恋をしているわけではないことに気づいてしまって…な完結巻。夏休みを迎えたことで夏らしいイベントを今まで通りの家族ぐるみでの関係で過ごす二人。だけど心境は少しずつ変わっていっていて、それが今回、閾値をちょっぴり超えて漏れ出していた感じで、そのごくごく自然なところが堪らなく好き。これまでの二人を見てきた我々読者にとっては、2023/06/25
真白優樹
15
進路調査票で響汰が自分に夢がないことを突き付けられる裏で、澄が失いたくないと言う思いに揺れる最終巻。―――歪だからこそ重なる二人、その答えは彼等だから。 相も変わらず想夜歌と郁と四人でわちゃわちゃしたりする中、二人がそれぞれ自分の思いに向き合う巻であり、何よりも大切なものがある二人だからこそ選んだ答えが、一種の尊さを持っている巻である。その思いがある限り、未来はきっと約束されたもの。それを持ち続けている限り、きっといつか二人は家族になるのだろう。二人の愛を見つけていくのだろう。 うん、面白かった。2023/06/29
ほたる
13
完結ということでママ友から始まるラブコメに相応しい良い終わり方だった。似たものどうし惹かれ合うことはそうだが、特殊な状況にあったからこそ素直な感情を言葉にするのは難しい。という面倒くさいラブコメはさすがガガガ文庫。3冊でしっかり纏まった良い作品。2023/06/25
rotti619
12
妹(弟)の為に、親の代わりに面倒を見る2人がママ友として仲良くなっていくお話第3巻。今巻で完結。弟妹の為に全てを捧げたくても将来の事を考えなければならない時期が来たことに加え、響汰の澄への気持ち、そして澄が思う響汰への気持ちについて考えさせられる内容となっている。タイトル回収までの道のりが非常に優秀で、郁達が卒園し、ママ友でなくなった後の2人がどうなるべきかについて、上手くまとまっていた。なお、ラストはこの作品ならではのオチとなっており、最後までらしさを発揮したまま終わっている。2023/06/23