絵本のなかの動物はなぜ一列に歩いているのか―空間の絵本学

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絵本のなかの動物はなぜ一列に歩いているのか―空間の絵本学

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  • サイズ 46判/ページ数 340p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326852000
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C3095

出版社内容情報

絵本で動物たちは次々に出会い、列を作り、塔になり、袋に入り込む。名作を参照し、「空間構成のプロセス」という観点から考察する。

絵本という空間はどのように構成されていくのか。動物たちが塔になり、クライマックスでの崩壊を経て、元の状態へと戻る均衡回復の物語は、積み木の重なりが崩壊するのと同じ知覚体験をもたらす。「空間構成のプロセス」の観点から、絵本特有のパターンを読み解き、絵本が読者にいかなる体験を生みだすのか、人間学をもとに考察する。

内容説明

動物たちはつぎつぎに出会い、列をつくり、塔になり、袋に入り込む。空間構成のプロセスという観点から、「絵本の力」の謎を解き明かす!

目次

1章 絵本はどのように作られているのか―空間構成のプロセスからとらえた絵本論
2章 動物たちが一列で行進する絵本―積み木型絵本とは何か
3章 動物たちがつぎつぎ呑み込まれる絵本―入れ子型絵本とは何か
4章 動物たちが積み重なり合ったり呑み込まれたり―均衡回復の絵本体験
5章 見えない関係が文字によって積み重なる絵本―積み木型絵本の拡張1
6章 絵や文字ではなく関係が積み重なる絵本―積み木型絵本の拡張2
7章 絵本作家が挑戦する積み重なる関係の絵本―絵本の新たな表現の可能性
8章 絵本になぜいろいろな動物たちが登場するのか―均衡回復型絵本のなかの動物論
9章 成長する主人公の絵本―均衡の回復されない絵本論
10章 これでおしまい?―絵本世界の体験を生きる絵本世界論へ

著者等紹介

矢野智司[ヤノサトジ]
現在、佛教大学教育学部教授、京都大学名誉教授。京都大学教育学研究科博士課程中退、教育学博士

佐々木美砂[ササキミサ]
高崎市立図書館図書館司書をへて現在は絵本研究者。梅花女子大学大学院文学研究科児童文学専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

46
絵本を読む機会もあまりないし、絵本の中で動物はなぜ一列に歩いているのかも疑問に思ったことはなかった。本書では絵本の構成をいくつかのパターンに分類することでこの謎に迫ろうとしている。文化人類学の「贈与と交換」にまで言及するなどかなり本格的な研究書といえるだろう。また、なぜ子供たちが一度読んだ(読んでもらった)絵本を直後に「もう一回読んで」とせがむのかなども解明しており興味深く読むことができた。 2023/08/23

Olive

14
おもしろい! 絵本というメディアを空間構成のプロセスから分類する。 関係が重なり(列や積み木や入れ子になって)それがカタストロフィー(大団円)を迎え崩壊するが再び戻る。こうした行って帰る(均衡回復型)の構成は、頁を繰るたび新しい出来事が生起し、これは子供の遊び方や「そしてね、それでね」という語り方とも親和性が高い。そこには動物の出現が不可欠となる。人間も動物も対等で人間中心主義ではない。人間の関係性の贈与と交換を、動物と人間との間に書くことで普遍的な倫理のあり方が描かれるのだそうだ。2023/11/26

宇宙猫

14
挫折。ちょっと興味があって読んだら、なかなか専門的な本でした。2023/05/04

いとう・しんご singoito2

9
読友さんきっかけで7月に予約を入れてやっと順番が回ってき真知った。数え切れないくらいたくさんの絵本を紹介していて、その部分はとても愉しめました。論考の部分は「モースの贈与交換論のポイントは・・・贈与の霊による移動」とか「お金による等価交換」P175以下という無邪気なものですが、P297では近代の人間中心主義(ヒューマニズム)を批判する議論は、戦前の国家主義を指示した京都学派の思潮の底流という印象もあって、無邪気では済まない危険な浅薄さを感じました。2023/10/08

牛乳🐮

6
過去の読了本の記録漏れ。 この本を読んでから絵本をまたちがった楽しみ方ができるようになりました2024/05/04

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