ＰＨＰ文芸文庫 婚活食堂〈１３〉

山口 恵以子【著】

ＰＨＰ研究所（2025/05発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 264p／高さ 15cm
• 商品コード 9784569904788
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

家族の仲も温まる、絶品おでんをめしあがれ
女将の恵は、疎遠だった母と10年ぶりに向き合うことになり……。
人情＆グルメの大人気シリーズ！

父の葬儀以来会っていなかった妹の愛弓から、高齢者向け施設に入ると言い出した母のことで連絡があった。
両親とは気が合わず、縁が浅かったと諦めていた恵だが、日向や真行寺に励まされ、十年ぶりに「家族」と向き合おうとする。
一方、めぐみ食堂で出会って結婚したカップルからは、次々に妊娠の報告を受けるが……。根三つ葉のチーズ炒め、新ジャガのカレーそぼろなど、新メニューも満載のシリーズ第13弾！
文庫書き下ろし。

◎目次
一皿目　鰹の里帰り
二皿目　引きこもる鰯
三皿目　めでたいトマト
四皿目　恋のパプリカ
五皿目　最後の秋刀魚
『婚活食堂13』レシピ集

内容説明

父の葬儀以来会っていなかった妹の愛弓から、高齢者向け施設に入ると言い出した母のことで連絡があった。両親とは気が合わず、縁が浅かったと諦めていた恵だが、日向や真行寺に励まされ、十年ぶりに「家族」と向き合おうとする。一方、めぐみ食堂で出会って結婚したカップルからは、次々に妊娠の報告を受けるが…。根三つ葉のチーズ炒め、新ジャガのカレーそぼろなど、新メニューも満載のシリーズ第１３弾！文庫書き下ろし。

著者等紹介

山口恵以子［ヤマグチエイコ］
１９５８年、東京都江戸川区生まれ。早稲田大学文学部卒業。松竹シナリオ研究所で学び、脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。２００７年、『邪剣始末』で作家デビュー。２０１３年、『月下上海』で第２０回松本清張賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[しんごろ]

今回は、疎遠となっていた恵の母と妹夫婦と甥っ子が登場。いろいろ問題があり、恵が家族のことで奔走する。疎遠になっても、やっぱり家族だね。母親もちゃんと娘のことを考えてるし、恵も妹も親のことを心配して、いろいろ考えてるよ。甥っ子もとりあえず良かったよ。お店は常連さんばかりの登場。妊活の話が中心。真行寺さんは、相変わらず渋く紳士だね。シラスのオムレツはウチで作って食べたいな。いい酒のアテになりそう。さて、今回のカップル成立は……、おおっとこいつは言えねえや。

2025/05/18

[ゆみねこ]

前作の12巻を未読なのに先に手にしたが、全く問題なし。今作は婚活というより恵の家族のことや、介護のこと、甥の引きこもりからの復活などが中心。美味しそうな料理は相変わらず。

2025/06/15

[したっぱ店員]

今回は婚活というより妊活とか、家族の介護とかそっちがメインで少しハッピーが足りなかったような。でも大皿料理がおいしそうでそそられるのは変わりなし。野菜メインのつきだし５品、ああスパークリングワインでいただきたい…と生唾もので読了。

2025/06/06

[tetsubun1000mg]

婚活食堂シリーズ１３巻目になるのか～。今回も安定の面白さで満足！　山口さんの長年の食堂勤務とお酒の好みが活かされて、なじみの居酒屋で食べて飲んだ気分になってくるのが不思議。　お店に行ったこともないのにね。　今どきのパワハラや妊活の題材も入れながら、今まで登場してなかった母親や妹や甥っ子も登場するという展開も面白い。　お店で登場する日替わりの居酒屋メニューのレシピ集も毎回楽しみでファンの方も多いのではないかな。　このシリーズだけでなく山口惠以子さんの本はどれも好きなんです。

2025/06/26

[きあら]

シリーズ13作目は、これまであまり触れられてこなかった恵の家族が中心。介護や引きこもりと、これまでとはちょっと違った雰囲気。これまでにないストーリーは楽しめたけど、ちょっと物足りなさも感じてしまった。日向の「ご縁は全部足すと十になる」の言葉が印象的。

2025/06/14