出版社内容情報
天涯孤独となった冬彦の力になりたいと考える佳人と、その気持ちに賛同する遥。二人だけの関係にきざす、新しいかかわりや試練とは?
目次
歓待と戦争の教育学
1 教育学的思考の臨界点へ(「それからの教育学」のかたち―死者との関わりからみた教育思想への反省;「贈与と交換の教育学」の問題圏―国民戦争と国民教育学の向こう側;「限界への教育学」という運動)
2 外から来る子どもの歓待の学へ(「子どもの人間学」の新たな転回―ランゲフェルト‐和田修二の教えへのオマージュ;人間と動物の境界線に生起する臨床教育学―子どもという生の在り方をめぐって;「子どもの人間学」の生命論的転回の方へ)
3 歓待と弔いの作法の学へ(ケアの倫理と純粋贈与―ケアのアマチュアリズムを讃えて;マナーと礼儀作法の系譜学―なぜ人は見知らぬ者にも挨拶をするのか;世界市民の作法としての歓待と弔いのマナー)
4 世界市民の教育学へ(境界を超える愛と自由の道徳教育―ベルクソンを手がかりとした世界市民への道徳教育;専門家教育・市民教育から世界市民形成へ―大学における倫理の教育の可能性;世界市民性が立ち現れる厄災ミュージアム)
明日の世界市民と今日の教育的課題―地球規模の厄災に抗する教育哲学の歴史的理念とは何か
著者等紹介
矢野智司[ヤノサトジ]
1954年神戸に生まれる。京都大学大学院教育学研究科博士課程中退。教育学博士。現在、京都大学大学院教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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