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出版社内容情報
わたし、山田良菜は『無色透明』で地味な女子高生。
憧れの創作に挑んでも全く目立たず、自分は脇役だなんて諦めにも慣れてしまった。
そんな高3の春、突然目の前に現れたのはわたしと同じ声の超人気声優・香家佐紫苑!
彼女が言った、“世界中で良菜にしか頼めないこと”は……。
「わたしと──入れ替わってくれない?」
素人の私が、紫苑の替え玉声優に!? 絶対に無茶……!
でも、やってみたいと思ってしまった。『わたしの声』が必要とされて、胸が高鳴った。
紫苑に変装して飛び込んだ、痺れるようなアニメ作りの世界。
意外にもそこには、透明なわたしにしかできない芝居があって──!
内容説明
わたし、山田良菜は『無色透明』で地味な女子高生。何に挑んでも全く目立たず、自分は脇役だなんて諦めにも慣れてしまった。そんな高3の春、ひょんなことから出会ったのは、わたしと同じ声の超人気声優・香家佐紫苑!彼女が言った“世界中で良菜にしか頼めないこと”は…。「わたしと―入れ替わってくれない?」素人のわたしが、紫苑の替え玉として声優に!?絶対に無茶…!でも、やってみたいと思ってしまった。私の声が求められて、胸が高鳴った。紫苑に変装して飛び込んだ、痺れるようなアニメ作りの世界。意外にもそこには、透明なわたしにしかできない芝居があって―!
著者等紹介
岬鷺宮[ミサキサギノミヤ]
第19回電撃小説大賞でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
34
『無色透明』で地味な女子高生山田良菜。そんな高3の春、彼女の前に突然同じ声の超人気声優・香家佐紫苑が目の前に現れる青春小説。憧れの創作に挑んでも全く目立たず、脇役だなんて諦めにも慣れてしまっいた良菜にもたらされる、紫苑の替え玉声優の依頼。やってみたいと思い、自らの声が必要とされて胸が高鳴った良菜が変装して飛び込んだ痺れるようなアニメ作りの世界。戸惑いながらもチャレンジする声優の仕事は楽しくて、取り組んでいくうちに高まる想いがあって、熱い決意を胸にぶつかってゆくこれからの展開がとても楽しみな新シリーズです。2023/06/23
芳樹
32
クリエイティブの世界に憧れながら挫折して、自分は『無色透明』だと思っている高3女子の山田良菜が、超人気声優・香家佐紫苑の代役を務めることから始まる青春物語。岬さんの新作は「自分なんて」という少女が、自分の世界を広げていく素敵な作品でした。良菜の「透明」は、透明だからこそ何色にでもなれる、という作品中で語られる良菜の強みであるとともに、透明だからこそ演者・良菜という「フィルタ」の向こうにある様々な色や形を、ありのままにみせられる彼女の表現者としての力を示しているのではないかなと思いました。続きが楽しみです。2023/09/11
わたー
30
★★★★★氏のMF文庫Jでの初めての作品である今作は、声優をテーマにしたお仕事モノ。大人気声優である香家佐紫苑と声質が似ていることでバズった主人公、山田良菜。とある事情によって紫苑から代役を頼まれたことをきっかけに、二代目「香家佐紫苑」として入れ替わり生活をおくることになるという内容。まず最初に、この作品の最大の問題点である、入れ替わりに対して納得のできる理由付けがされていなかった点について触れる。演技をしたこともないただの素人を、プロであると偽る時点でファンへの裏切りや声優業に対する冒涜なのでは2023/06/24
オセロ
28
これといった特徴のない“無色透明”の少女・山田良菜が密かな夢を叶えたいという有名声優の香家佐紫苑と入れ替わり、声優世界に飛び込む青春物語。 紫苑と声だけでなく容姿までそっくりな良菜が声優の魅了に引き込まれていく展開で、“無色透明”だった良菜が全力で声優の道を歩き出す結末はなかなか良いものでした。 2023/06/25
サキイカスルメ
16
頑張る女の子はいいぞ!流され気味で透明だった少女が自分のやりたいことを見つけていくお話として好き。自分ではない人を演じて生きていくのは周りの人を騙していくこと、それで彼女は本当に幸せになれるの?というのが私の中でずっと疑問でした。この1巻で答えは出ていなく今後どうなっていくのか楽しみ。また、紫苑の替え玉の理由が、その後の彼女の言動からするとしっくりこなく、何か事情がある気がしてならないです。最後、少女が役者として出した答えと挑戦がとても熱く良かった。お話全体としては面白く続きも読みたいと思える作品でした。2023/06/28