ガガガ文庫 パパ活ＪＫの弱みを握ったので、犬の散歩をお願いしてみた。

持崎 湯葉【著】

小学館（2021/05発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 328p／高さ 15cm
• 商品コード 9784094530032
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

お隣JKと繰り広げる匂いフェチ系ラブコメ

残業帰りの会社員・梶野了は、女子高生がパパ活をしている決定的瞬間を目撃する。
彼女には見覚えがあった。同じマンションに住むお隣の娘さん、香月乃亜である。
「親には言わないでください、なんでもしますから」そう懇願する彼女に梶野は、一つの要求をする。
「じゃあ、犬の散歩よろしく」
奇妙なきっかけから始まった二人の関係は、次第に親密になっていき--。
「カジさん、匂い……嗅いでもいいっすか？」
「なんで!?」
匂いフェチのパパ活JKと、お疲れサラリーマンが贈る、新感覚ドタバタラブコメディ堂々開幕！

内容説明

残業帰りの会社員・梶野了は、女子高生がパパ活をしている決定的瞬間を目撃する。彼女には見覚えがあった。同じマンションに住むお隣の娘さん、香月乃亜である。「親には言わないでください、なんでもしますから」そう懇願する彼女に梶野は、一つの要求をする。「じゃあ、犬の散歩よろしく」奇妙なきっかけから始まった二人の関係は、次第に親密になっていき―。「カジさん、匂い…嗅いでもいいっすか？」「なんで！？」匂いフェチのパパ活ＪＫと、お疲れサラリーマンが贈る、新感覚ドタバタラブコメディ堂々開幕！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[海猫]

会社員・梶野了と、パパ活をしていた女子高生・香月乃亜の関係を描く年の差ラブコメ。内容はラブよりも、コメディの要素が強い印象。ヒロインの乃亜が匂いフェチだったり、ぐいぐい迫ってくるくせに、かなりのオッチョコチョイで、ギャグ演出もかなり上手くて楽しい。一方で登場人物たちそれぞれの内面性や悩みがしっかり書かれており、作品に奥行きを感じた。といっても作品がシリアスになりすぎることもなく、程よいバランスで気楽に読める。サブキャラとの絡みも面白く、嫌味のない作風。ストーリー展開にも高低差があって、まずは好感触な一作。

2021/05/26

[ツン]

これタイトルが。。主人公は小学生から社会人まで無茶苦茶もてていますが、内容は健全ですw

2022/04/16

[よっち]

同じマンションに住むお隣の女子高生・香月乃亜がパパ活をする決定的瞬間を目撃してしまった残業帰りの会社員・梶野了。親に言わないよう懇願する彼女に、飼い犬の散歩を要求したことから始まるドタバタラブコメディ。梶野を介して交流するようになる、いつの間にか梶野の部屋を居場所に入り浸るオジサン好き匂いフェチJK乃亜、なぜか元カノ感を漂わせる姪JSえみり、梶野を慕う同僚・日菜子、そして乃亜の同級生・神楽坂のまったりとした交流がじわじわくる感じで、この名前を付けられない確かな絆を育んでゆく関係がとてもいいなと思いました。

2021/05/18

[芳樹]

【読放】パパ活、JK、弱み、犬、散歩、と聞き捨てならない単語が高い割合を占める標題に、「おいおいJKに犬のカッコさせて散歩させるのかよヤベーじゃん。ガガガ文庫大丈夫？」と、思った私の頭の方が大丈夫じゃなかった。女子高生と社会人の年の差ドタバタラブコメ。実に健全。不健全なのはオッサンの加齢臭が大好きという、ヒロイン香月乃亜の高度なフェティシズムではなかろうか。でもそのフェチっぷりが『女子高生とアラサー男』という犯罪一歩手前な暗い部分を、明るいコメディに昇華させているのがお見事です。今後の展開が気になります。

2022/03/24

[わたー]

★★★★★タイトルから、ちょっとスレたイマドキJKとのほのぼのコメディかと思ったら、いや、その要素もあったのだが、真逆のベクトルに向かっていって、そのギャップに最後まで振り回された。臭いフェチ…それもアラサーおっさんを青田買いと言ってしまうほどの、重度の加齢臭好きという深い業を背負い、自分の欲望に基本的には忠実に逆セクハラかましてくるJKとか、想像の埒外だよ。最高かよと。おっさんのパンツを醤油付けて食べようとしてた(と思われてしまった)シーンとか腹筋がよじれるかと思った。これは続きが楽しみなシリーズ。

2021/05/23