ガガガ文庫<br> 君はヒト、僕は死者。世界はときどきひっくり返る

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ガガガ文庫
君はヒト、僕は死者。世界はときどきひっくり返る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094518559
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

交わることのない、君と出会った。

天空に浮かぶ「世界時計」を境に分かたれた「天獄」と「地国」。地国で暮らす死者の僕はある日、常夜の空から降ってくる彼女を見つけた。
一目見た瞬間から僕はもう、恋に落ちていた。

彼女の名前はファイ。僕の名前はデッド。
彼女はヒトで、僕は死者。だからこの恋は、きっと実らない。
それでも夜空は今日も明るい。

二つの世界の引力バランスがひっくり返る「天地返り」の日まで、僕は地国のゾンビから彼女を守り、そしてきちんと「さよなら」を告げる。

これはやがて世界を揺るがすことになる、相容れない僕たちの物語だ。

第14回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作!!


【編集担当からのおすすめ情報】
ゲスト審査員に若木民喜先生をむかえた今回のライトノベル大賞。
その中でも特に世界観などが評価され、ガガガ賞を受賞するに至りました本作。

独特の空気感と、心がなんだか優しくなるような主人公の性格がイチオシです。
ちょっと強気なヒロインとの掛け合いも素敵!

内容説明

天空に浮かぶ「世界時計」を境に分かたれた「天獄」と「地国」。地国で暮らす死者の僕はある日、常夜の空から降ってくる彼女を見つけた。一目見た瞬間から僕はもう、恋に落ちていた。彼女の名前はファイ。僕の名前はデッド。彼女はヒトで、僕は死者。だからこの恋は、きっと実らない。それでも夜空は今日も明るい。二つの世界の引力バランスがひっくり返る「天地返り」の日まで、僕は地国のゾンビから彼女を守り、そしてきちんと「さよなら」を告げる。これはやがて世界を揺るがすことになる、相容れない僕たちの物語だ。第14回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞受賞作品

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

77
空から女の子が降ってきて、ボーイ・ミーツ・ガール。そこから死者のテッドとヒトの少女ファイの、交流が深まっていく。特にテッドのファイに対する淡い恋心が純情で、読んでいて気持ちが入る。「天獄」と「地国」、2つの世界を対比し行き来する物語には、ある程度の壮大さが感じられた。なのでテッドとファイの関係がちっぽけで脆いものに思えてくるのが切なく、それゆえに大切にも見える。作品に漂うポエミーな雰囲気も好み。ジャンルとしてはセカイ系に入ると思うが、展開のツボを押さえて良い感じ。途中、哀切な場面もあるけど読後感は爽やか。2020/07/20

まっさん

30
★★ 小学館ライトノベル大賞ガガガ賞受賞作品。 天空に浮かぶ世界時計を境に「天国」と「地国」に別れた世界で、本来絡み合う事のない筈だった二人の少年・少女が織り成すボーイズミーツ物語。世界観がとても魅力的であり、定期的に世界がひっくり返る事によって地国から天国、天国から地国へと移動する事が可能という発想は本当に素晴らしいものだと思う。また、天国で暮らす人間と地国で暮らすゾンビの恋物語という決して実る事はないであろう二人の軌跡を描く展開はかなり好みだった。その一方で、そもそもの展開が設定負けしている感が→2021/07/18

ツバサ

22
主人公のデッドとファイの関係の良さに感情が揺さぶられる。天獄と地国、人と死者、2人の間にある大きな壁が互いを離れるように仕組まれているようだったが、その壁を乗り越えて迎えた最後には感動しました。良い逃避行物語でした。2020/07/18

げんごろう

20
美しさと残酷さが同居する不思議な世界で繰り広げられた恋物語。 ヒトと死者。本来交わるはずのない二人が互いに惹かれあっていく様子が尊かったです。願わくば彼らの逃避行をもっと眺めていたい。とても素敵なボーイミーツガール作品でした。 2020/07/24

真白優樹

18
天空に浮かぶ巨大な時計を境に、天獄と地国というふたつの世界に別たれた世界で出会う筈のない少年と少女が出会い、始まる物語。―――出会い巡り恋をする、だから憧れは止まらない。 空から降ってきた女の子とのボーイミーツガール、二人で巡る全く違う世界とそこに根付く価値観と諦念。二人の知りたいという憧れで世界を切り開いていく、何処か切なくて痛くて、だけど温かい寂寥感の中に恋の甘さと温かさがある、何処か不思議で重厚な読み味が楽しめる物語である。もう一度出会ってまた旅が始まる、今度こそ果てまで。 うん、とても面白かった。2020/07/22

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