出版社内容情報
本来の、安全性に裏付けられた食品を求める人々へ。醤油、漬物、豆腐、清酒など、ごまかしのない食品作りを追求する経営者の奮闘記。
雪印乳業による中毒事件、偽装表示問題等に端を発し、現在「食の安全・安心」が大きなテーマとなっている。本書は30年前から、原材料を厳選し、添加物に頼らない食品作りを志向してきた「良い食品を作る会」の活動を紹介すると共に、本当に旨い納豆、正統に造られた醤油、味わい深い純米酒などの本物の食品は、どのような経緯で作られているのか、その情報を提供する。
関連書:岩村暢子『変わる家族 変わる食卓』(小社刊)
食品不祥事、その教訓と信頼回復への挑戦
第一章 安心できる食べ物はどこに
第二章 良い食品を作る運動
食べ物の安全とおいしさを追求する人びと
第一章 大豆とともに生きる
1 機械はゼロ、江戸時代からの伝統的な醤油造りを継承──堀河屋野村
2 醤油と無農薬のオリーブで地域興し──ヤマヒサ
3 独自開発した機械で大豆の旨みを凝縮した納豆造り──富士食品
4 ベンチャー精神を安全な豆腐作りに生かす──椿き家
第二章 食生活を彩る
5 添加物不要、手ない、手延べのうどんの味を追求──佐藤養悦本舗
6 地元農産物をフレッシュなまま冷凍和菓子に──岩手阿部製粉
7 小豆の風味を引き出した、純正なあんを提供──望月製餡所
8 無農薬の茶葉で抹茶作りに挑む──葵製茶
9 添加物に頼らない、旬の野菜の漬物──若菜
10 もち米、焼酎で造るコクと旨みのみりん──角谷文治郎商店
11 赤かぶを自然なままに漬け込む──ひだ千利庵・飛騨農産
12 風土と気候に育まれた伝統的な葛粉を作る──廣久葛本舗
第三章 百花繚乱、お酒の文化を創造
13 逆境から挑んだ無農薬の純米酒──大木代吉本店
14 にごり酒・古酒の対照的な路線で時代を切り開く老舗──増田徳兵衛商店
15 独自の酵母で、文化の香り漂う酒造り──西山酒造場
16 全量純米酒を宣言し、品質の頂点を目指す──富久錦
17 醸造反骨を貫き、旨口の酒を追求する──嘉美心酒造
18 純米酒を先取りし、普及の布石を打つ──加茂泉酒造
19 風土酒を目指す地酒の雄──司牡丹酒造
20 地元産の大麦を原料に焼酎文化の創造に挑む──天盃
21 南国の自然の中で、砕米と黒麹で泡盛を造る──入波平酒造
あとがき
「良い食品を作る会」登場企業一覧表
内容説明
本来の、安全性に裏付けられた食品を求める人々へ。醤油、漬物、豆腐、葛粉、納豆、清酒など、ごまかしのない食品作りを追求する経営者の奮闘記。
目次
食品不祥事、その教訓と信頼回復への挑戦(安心できる食べ物はどこに;良い食品を作る運動)
食べ物の安全とおいしさを追求する人びと(大豆とともに生きる;食生活を彩る;百花繚乱、お酒の文化を創造)
著者等紹介
今井亮平[イマイリョウヘイ]
1946年神奈川県平塚市生まれ。1969年横浜国立大学経済学部卒業、日本経済新聞社入社。流通・マーケティング分野を延べ13年間担当。この間、前橋、静岡、千葉の支局に勤務。日経映像、警備会社に出向後、2002年に広告局編集委員。04年3月退社
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