ガガガ文庫 クラスメイトが使い魔になりまして

鶴城 東【著】

小学館（2019/05発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 341p／高さ 15cm
• 商品コード 9784094517910
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

「その貧乳で使い魔は無理だろ」「死ね！」

クラスの美少女を侍らせてみたい。

誰もが一度くらいは考えるんじゃなかろうか。でもまあ、正直オススメしない。
落ちこぼれ魔術師の俺、芦屋想太には藤原千影という使い魔がいる。彼女は魔術師の名門出身で、ついでに誰もが憧れる学年一の美少女だ。
え、羨ましい？ まじか、じゃあ譲ってやるよ。
まず、こいつはご主人様に求める理想が高い。負けん気が強く、中々反抗的で、絶望的に貧乳だ。
それでもいいならぜひ引き取って……あ、うそ！ 許して、藤原さ―――

この物語は主従関係からはじまる、ふたりの恋（？）のヒストリー……らしい。


【編集担当からのおすすめ情報】
第13回小学館ライトノベル大賞にて、異例のガガガ賞＆審査員特別賞のW受賞を達成！ゲスト審査員である、「されど罪人は竜と踊る」の浅井ラボ先生が絶賛したコメディ的リアリティが爆発する、次世代の魔法学園ラブコメに注目です！

内容説明

クラスの美少女を侍らせてみたい。誰もが一度くらいは考えるんじゃなかろうか。でもまあ、正直オススメしない。落ちこぼれ魔術師の俺、芦屋想太には藤原千影という使い魔がいる。彼女は魔術師の名門出身で、ついでに誰もが憧れる学年一の美少女だ。え、羨ましい？まじか、じゃあ譲ってやるよ。まず、こいつはご主人様に求める理想が高い。負けん気が強く、中々反抗的で、絶望的に貧乳だ。それでもいいならぜひ引き取って…あ、うそ！許して、藤原さ―この物語は主従関係からはじまる、ふたりの恋（？）のヒストリー…らしい。

著者等紹介

鶴城東［カクジョウアズマ］
平成元年生まれ。福岡で生まれ、佐賀で育ち、広島の大学に通い、山口で働く医療従事者（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[海猫]

普通の世の中が舞台と思って読んだら、設定が魔術の浸透している世界だった。なので単純にラブコメを期待していたら、けっこう魔法バトルとかあって予想外の楽しみもあった。また主人公の性格がかなり皮肉屋で、語りにシニカルな味わいがある。学園ドラマの要素もあり、主人公の過去を匂わせる程度にとどめていたり、いかにもシリーズ向きな内容。と、思っていたら2巻出るのが決定したらしい。

2019/07/12

[まりも]

魔術学校に通う落ちこぼれの少年が、ひょんな事から誰もが憧れる美少女を使い魔にしてしまう学園ラブコメファンタジーここに開幕。コメディよし、シリアスよしな良作。設定を見たときはゼロ魔を思い出したが、こちらは見事にガガガっぽくアレンジされており、一風変わった感じを楽しめる作品となっていた。美少女を使い魔にしたら意識するのが常だが、こうまで塩対応を貫く主人公ってのは中々に新しい。惜しむらくはキャラの掘り下げが不足していることか。その点も今後シリーズ化していくなら十分補えるし、これからが非常に楽しみな作品だ。

2019/05/19

[むっきゅー]

かなり面白かった。魔術学園ものラブコメだが、設定がしっかりしていて、世界観の広がりを感じさせる作品。また、メインヒロインが伝統的なツンデレだが、これもいい。ストーリーもテンプレ感がなく、設定がうまく生かされていた。完璧。本作、召喚試験のトラブルでクラスメイトの藤原さんを使い魔にしてしまった、ひとつ屋根のしたラブコメ。やたらと主人公の芦屋に突っかかる藤原さん、実は過去に重大な事故があり、芦屋くんの記憶が喪失していることが物語の根幹。生徒会長の三条さんや、異世界の魔人ソフィアなど容赦ない行動&バトルも面白い。

2019/05/22

[よっち]

異世界の魔人召喚に失敗したクラスメイトの美少女・藤原千影。不可抗力で彼女を使い魔にしてしまった落ちこぼれ魔術師・芦屋想太の主従関係を描く魔法学園ラブコメ。千影と融合した皇女で想太に執着する強力な異世界の魔人ソフィア。不本意な同居生活を始めた二人のツンデレ気味なテンポの良い掛け合いには確かな積み重ねがあって、自分を救ってくれた千影を取り戻すために想太が立ち上がり、千影が魔人相手に見事決着をつけてみせる展開にはぐっと来ました。過去の因縁を抱える主従関係がこれからどうなるのか、続巻にも期待大の新シリーズですね。

2019/05/17

[真白優樹]

魔術師の卵達が学ぶ学園で、落ちこぼれの少年がひょんなことから名門出身の少女を使い魔にしえしまい始まる物語。―――願いは裏腹、平穏は一体どこへゆく？　古き良き王道を柱に据えているようにみせかけて実は一本違った筋を持っている物語であり、コメディ部分を齎している塩で雑な対応が、不思議と現実感を出している物語である。古風でありながら今風、そんな二律背反した不思議な読み味が楽しみたい読者様にはお勧めしたい次第である。狂暴な因縁も出来、色々な意味で平穏が遠ざかる中、隠された力の意味とは。 次巻も須らく期待である。

2019/05/18