出版社内容情報
命犇(ひしめ)きを活写した一茶の動物だけの四八〇句。
痩蛙負けるな一茶是に有り。江戸期の俳人小林一茶は、終生家族運に恵まれなかった。その欠落を埋めるかのように小動物を愛した。蛙、雀、猫、犬はいうにおよばず、蚤、虱に至るまで、詠んだ句は膨大な数に及ぶ。その中から四八〇句を厳選、やんちゃで繊細、そして深い業を道連れとした不遇の俳人の心象を、美しい中国地方の里山風景とともにたどる。 オールカラー 愛蔵版
岡本 良治[オカモト リョウジ]
著・文・その他
小林 一茶[コバヤシ イッサ]
著・文・その他
高橋 順子[タカハシ ジュンコ]
著・文・その他
内容説明
江戸期の俳人小林一茶は、終生家族運に恵まれなかった。その欠落を埋めるかのように小動物を愛した。蛙、雀、猫、犬はいうにおよばず、蚤、虱に至るまで、詠んだ句は厖大な数に上る。その中から四八〇句を厳選。やんちゃで繊細、そして深い業を道づれとした不遇の俳人の心象を、美しい中国地方の山里風景とともにたどる。
目次
第1章 雀の子の巻(雀;鴬 ほか)
第2章 痩蛙の巻(蛙;蟇 ほか)
汚れ猫の巻(猫;犬 ほか)
第4章 白魚の巻(鮎;鰹 ほか)
第5章 古郷の蝿の巻(蝿;蝶 ほか)
著者等紹介
小林一茶[コバヤシイッサ]
江戸時代中期の俳人。1763年、信州(長野県)柏原に農家の長男として生まれる。三歳で生母と死別、祖母の養育を受ける。のちに継母との折り合いが悪く十五歳で江戸へ出る。葛飾派の俳人二六庵竹阿の門をたたく。師の没後、庵を引き継ぎ作句活動。五十二歳で帰郷して結婚するが、子供たちの夭折、妻の死、そして再婚するも離別、自宅の類焼などその晩年は非運の連続であったという
高橋順子[タカハシジュンコ]
1944年、千葉県に生まれる。詩人。東京大学仏文学科卒。出版社勤務を経て、法政大学日本文学科非常勤講師。著書に詩集『幸福な葉っぱ』(現代詩花椿賞・書肆山田)、『時の雨』(読売文学賞・青土社)などがある
岡本良治[オカモトリョウジ]
1958年、広島県に生まれる。写真家・登山家。(社)日本写真家協会会員。東京工芸大学短期大学部卒、同大学研究生修了。出版社写真部を経て独立。島根県八束郡八雲村に住み、中国・近畿地方を主として山里をフィールドとした作品を発表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大阪魂
田中寛一
-
- 和書
- ヒューマンインタフェース
-
- 和書
- 日本近代化の構造的特質