小学館文庫<br> 写真句行 一茶生きもの句帖

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小学館文庫
写真句行 一茶生きもの句帖

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  • サイズ 文庫判/ページ数 221p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094115222
  • NDC分類 911.35
  • Cコード C0126

出版社内容情報

命犇(ひしめ)きを活写した一茶の動物だけの四八〇句。

痩蛙負けるな一茶是に有り。江戸期の俳人小林一茶は、終生家族運に恵まれなかった。その欠落を埋めるかのように小動物を愛した。蛙、雀、猫、犬はいうにおよばず、蚤、虱に至るまで、詠んだ句は膨大な数に及ぶ。その中から四八〇句を厳選、やんちゃで繊細、そして深い業を道連れとした不遇の俳人の心象を、美しい中国地方の里山風景とともにたどる。 オールカラー 愛蔵版

岡本 良治[オカモト リョウジ]
著・文・その他

小林 一茶[コバヤシ イッサ]
著・文・その他

高橋 順子[タカハシ ジュンコ]
著・文・その他

内容説明

江戸期の俳人小林一茶は、終生家族運に恵まれなかった。その欠落を埋めるかのように小動物を愛した。蛙、雀、猫、犬はいうにおよばず、蚤、虱に至るまで、詠んだ句は厖大な数に上る。その中から四八〇句を厳選。やんちゃで繊細、そして深い業を道づれとした不遇の俳人の心象を、美しい中国地方の山里風景とともにたどる。

目次

第1章 雀の子の巻(雀;鴬 ほか)
第2章 痩蛙の巻(蛙;蟇 ほか)
汚れ猫の巻(猫;犬 ほか)
第4章 白魚の巻(鮎;鰹 ほか)
第5章 古郷の蝿の巻(蝿;蝶 ほか)

著者等紹介

小林一茶[コバヤシイッサ]
江戸時代中期の俳人。1763年、信州(長野県)柏原に農家の長男として生まれる。三歳で生母と死別、祖母の養育を受ける。のちに継母との折り合いが悪く十五歳で江戸へ出る。葛飾派の俳人二六庵竹阿の門をたたく。師の没後、庵を引き継ぎ作句活動。五十二歳で帰郷して結婚するが、子供たちの夭折、妻の死、そして再婚するも離別、自宅の類焼などその晩年は非運の連続であったという

高橋順子[タカハシジュンコ]
1944年、千葉県に生まれる。詩人。東京大学仏文学科卒。出版社勤務を経て、法政大学日本文学科非常勤講師。著書に詩集『幸福な葉っぱ』(現代詩花椿賞・書肆山田)、『時の雨』(読売文学賞・青土社)などがある

岡本良治[オカモトリョウジ]
1958年、広島県に生まれる。写真家・登山家。(社)日本写真家協会会員。東京工芸大学短期大学部卒、同大学研究生修了。出版社写真部を経て独立。島根県八束郡八雲村に住み、中国・近畿地方を主として山里をフィールドとした作品を発表
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感想・レビュー

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大阪魂

39
写真句行シリーズ、山頭火に続いて一茶!一茶って二万句も詠んではったんやねー、そのうち生きものを詠んだ中から483句がこの本に!継母や異母弟との関係とか弟子もなかなかできずに乞食行脚してたりで、そんな孤独な生活やったからこそ生きものが身近やったんやろね、「やれ打つな蝿が手をする足をする」「やせガエル負けるな一茶是にあり」「汚れ猫それでも妻はもちにけり」「どかどかと花の上なる馬ふんかな」面白いねんけど山頭火の句の方が切実感あって響いたかも…あと写真が中国地方のやったけど一茶の故郷の長野のにして欲しかったなあ…2022/08/08

田中寛一

19
風景や生きものの写真とともに一茶の句がまとめられた文庫。生きものを詠んだ膨大な句の中から480句が収められている。雀・蠅などのよく知られたものもある中で、蚤、虱、孑孑(ぼうふら)などもあって驚いた。「孑孑も御経の拍子とりにけり」「とぶな蚤それそれそこは角田(すみだ)川」「うつるとも花見虱ぞよしの山」生活の中で弱い小さな生きものにも目を向けて飾ることなく詠む姿勢がいいですね。じっくり向き合えているから詠めるのでしょうね。「のら猫が仏のひざを枕かな」2019/02/24

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